シンガポールはマーライオンとマリーナ・ベイ・サンズだけだと思ったら大間違いです。この日は日本を旅行中に我が家でホストしたシンガポールの友人、Graceが自分のためにシンガポール・シークレット・ツアーを計画してくれました。
シンガポールの「ラスト・ヴィレッジ(最後の村)」と呼ばれる、唯一原住民(マレー民族)の暮らしが残る村から始まり、お忍びのバーまで。想像しなかったシンガポールの魅力と、思いがけずシンガポールの発展が生み出した影に触れた素敵な1日になりました。
1日目2011/10/31
到着しました。ここがシンガポールのラスト・ヴィレッジ、Kampong Lorong Buangkokの入り口です。とてもこの先に村があるなんて思えません。住人の方々に迷惑をかけなければ、誰でも入ることができます。
ちなみに背中側には、シンガポールの大都会が迫ります。異様な光景です。
村に入ってすぐの光景。ジャングルです。周囲を高層ビル・マンションに囲まれる中、ここだけがポツンとジャングルになっています。周辺も野原になっているのですがその領域は徐々に都市開発で狭まっており、シンガポールの一部の住民からも「この村だけは残そう」という運動が起きているようです。
原住民の歴史が終わって久しい日本では触れることのない、不思議な気持ちになります。原住民の質素でありつつも満たされた生活に、シンガポールの都会で過ごす人たちは何を思うのでしょう。こういう場所が近くにあることは本当に貴重だなーとしみじみ思いました。
住人のお宅です。シンガポールの都会的な街並みからは考えられない生活風景が広がります。
お宅その2。木造にトタン屋根の造りが多く、どの家もテーマカラーがあって一色に壁が塗らえれているのが印象的でした。
何より一番衝撃的だったのはここ。分かりにくいかももしれませんが、住居です。生木の枝を器用に結び合わせて、木造の床の上に屋根を張り巡らせています。
王宮?のような家屋も野ざらしになっています。どんなイベントがここで行われているのか、興味津々でした。
出会った住人の方に「入ってもいい?」と聞くとOKとのことだったので思わず潜入。王座?で記念撮影です。この子がシンガポールシークレットツアーを計画してくれたGrace。
ラスト・ヴィレッジを堪能するともうすっかり夜。まだ目当てのバーが空かないということで、Littele IndiaにあるGrace行きつけのバーに連れて行ってもらいました。
中はこんな感じでアットホームで、テラス席があります。シンガポールの若者達の間ではテラス席が大ブームだそう。NYCみたいですね。
いよいよお目当てのシークレット・バーへ。
Arab streetにあります。
ここがシンガポールっ子なら知る人ぞ知る秘密のバー、"Bar Stories"。
ここには2つのビックリ!があります。まず1つ目として、ここは昼間は家具屋さんだったりします。夜はバーになるのですが、看板などは出ていません。1階の家具屋さん脇の階段を登るとこんなバーが広がります。
そして2つ目。このバーにはメニューがありません。席に着くと店員さんがやってきて、この日の体調や気分などを聞いてくれます。その回答によって、出てくる飲み物が決まります。1杯2000円弱で作っていただけます。
同じく日本で我が家に泊まったシンガポール在住のマレーシアン、Cinもここで合流。彼に作られたカクテルはハバネロベースの激辛で、「騙された!」と言って店員さんに作りなおしてもらっていました。笑 2杯目に作ってもらったカクテルにご満悦の表情。
調子に乗って2杯目をオーダー。2杯目以降は、「さきのカクテル、どうだった?」という会話から再びベストマッチなカクテルに近づけた味を目指してオリジナルカクテルを作ってくれます。そう、飲めば飲むほど自分にぴったりのカクテルが出てくる不思議なお店なんです。シンガポールのシークレットツアーはこうして幕を閉じました・・・
旅のルート
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