初めての一人旅として選んだのはインドでした。どうして選んだのかと言われても全く記憶になく、「行くしかなかった」として言えません。連れて来られたしまったのです。運命という逆らえない力によって・・・
インド初日はインとなったデリーを散策しましたが、ここでこれからの厳しい日程を痛感する洗礼を受けました。とにかく「インド人はだますことしか考えていない」と理解し心が挫けそうになりながら、世界の広さと自分の世界の狭さから、残りの日程もやり切ってやろう、と心に決めた1日目になりました。
Day 12008/11/02
まずは宿泊していたゲストハウスからほど近い、インド門へ。とにかく暑い。埃っぽい。
初日から初めての一人旅先にインドを選んだことを後悔し初めていたのは秘密です。
モデルとなったパリの凱旋門を見たことがあったので、そこまでの驚きはありませんでした。とにかく大きいな、土地の使い方が大胆だな、と思いました。
インド門から続く道。いちいち土地の使い方が大胆なので、歩き疲れました・・・
メトロに乗ってデリー最大のモスク、ジャマー・マスジッドに移動します。メトロでChawri Bazarに移動し、歩きます。このバザールの辺りから、インドの民達との濃厚な接触が始まります。この時正直に感じていた気持ちは「怖い」でした。
後から分かったことなのですがインドには大きく分けてベンガル人とタミル人という2種類の人種がおり、前者は鋭い顔つきが特徴で、デリーのある北部に多いそう。インドの方々の顔に見慣れてくると、確かに優しい顔をした人、鋭い顔つきの人がいることが分かります。後者の人たちの視線に最初は完全にビビってました・・・
イスラム教徒の多いインド北部にある、インド最大のモスク、ジャマー・マスジッドに到着。
既にここに来るまでに多くの人に声をかけられお金をせびられ疲弊していた自分は、「ここはゆっくり休めそうだ」と安心していました。
しかしここはインド。モスクには靴を脱いで入るのが基本なのですが、入り口には「靴預かってやるよ」とニヤニヤしながら話しかけてくるおじさんが。
インドだし、靴盗まれるかもだしなぁ・・・とヒヨった自分はしっかりお金を払って靴を預けました。(とは言え「このおっちゃんが盗む可能性もあるよな・・・という疑念を拭いきれませんでした。笑)
ジャマー・マスジッドから見えるインドの暮らし。初日からほとほと疲れてしまった自分は、モスクでお祈りもせずにただぼーっと今日の出来事を振り返ってました。こういう距離で見てると、「あぁ、インドにいるんだなぁ・・・」と感慨に浸れたりするのですが、あの中に飛び込むと戦いが始まります。
しばし休憩の後、ヒンドゥー教の寺院、ラクシュミ―・ナラヤン寺院へ。インドの人達は「ビルラー寺院」と呼ぶそうです。
みての通り非常にファンシーで、偶像崇拝を禁じるイスラム教の建造物に比べて実に華やかです。
その後いくつも寺院を回ったのですが、この寺院が「かわいさ」ではダントツで、この日の疲れをすっかり癒やすことができました。
デリーの日が暮れ始めます。本当に長かったインド一日目。
正直、この夕焼けを見るまでは初日にして「早く帰りたい」という思いでいっぱいでした。でもこのピンク色の夕焼けと呑気な像(象)を見ていたら、「世界は広いなぁ・・・せっかく来てるんだし、どっぷり楽しむか!」という気持ちに変えてくれました。
そんな、僕のインド初日を救ってくれた像(象)の逞しい後ろ姿をご覧ください。
本当にイスラム教の寺院とは対照的で、多くのこういったモニュメントがあり目を楽しませてくれます。
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