ここ、サンクリストバル・デ・ラスカサスという早口言葉が苦手な私が噛んでしまう、とても長い名前の街は、グアテマラの国境に近く、昔この町はグアテマラであったためか、マヤ文明の影響を大いに受け、多くの先住民が住んでいる町なのである。物価も他のメキシコの街と比べ(と言ってもまだオアハカとここしか知らない)、安く、気候も穏やかで、オシャレなカフェが多く点在し、欧米人観光客が多いためか、オーガニックのお店やベジタリアン向けのお店もあり、大変居心地の良い場所なのである。
Day 12014/07/16
グアテマラのシェラからチキンバスで揺られること約6時間強(乗り継ぎ多数のため)、やっとたどり着いたサンクリストバル・デ・ラスカサス。グアテマラのカオスな雰囲気とは打って変わって、非常に落ち着いた様子。町並みもきれい。タクシーの運ちゃんもあんま勧誘してこない。(いっぱいカモがいるからなのかも)基本的に初めての場所は右も左もわかんないので、私はタクシーに頼って宿まで行くことにした。
この街は高原地帯であるため、非常に気候も穏やかで、のんびりと滞在したくなる場所だった。コロニアル調の町並みと、先住民たちの民族衣装が色鮮やかで、一日中散歩していても、退屈ではなかった。
ということで、予定では周辺の村々を訪れるつもりだったが、予想外のオシャレカフェの多さに心惹かれ、サンクリストバル・デ・ラスカサス(通称サンクリ)ではカフェ巡りをすることにした。
サンクリは街全体、白のコロニアル調で統一されているため、この建物ももちろんのごとくオシャレな外観。
これ、バーガーキングですよ!
バーガーキング行ったことないけど、写真だけぱしゃり。
京都も景観保護のため、ローソンも茶色だし、シックな色で統一されている。そんな感じなのかしら。
さっそく宿の人に教えてもらったおすすめのカフェCarajilloに行ってみることに。おすすめのカフェモカをオーダー。他にも店で独自にブレンドしたコーヒーもあり、他のお客さんがコーヒーをオーダーしているのを見ると、目の前でコーヒーを抽出して入れてた。
Day 22014/07/17
ちょっとぶらりお散歩。サンクリはカフェもかわいいやけど、教会もカラフル!鮮やかな白と青が街に映えてて、この教会は一際目立つ存在!たぶんカトリックの教会だろうから、外観とは打って変わって、中は静かだろうな。
この日はカカオ博物館に行ってみた。KAKAW(店の名前)は博物館の他にもカフェも併設してて、またパルケ(中心地)の近くにもカフェと豆を販売してる店舗もあった。
実は私の本当の目的はコーヒー博物館に行くことだった。でも宿の近くに「Museo」と書かれていたので、思わず入ってしまった。そして後日、本当のコーヒー博物館を発見してしまった…。
とまぁ、気を取り直して入ることに。
ここではカカオからどうやってチョコが作られるか、メキシコとカカオの歴史(プランテーションなど)、など、小さい建物の割に内容盛沢山だった。
写真のはグアテマラスタイルのコーヒーポット。レトロでかわいい!確かシェラでチョコレート専門店行った時も、こんなポットに入れてたなぁ。
昔の人はこうやってカカオを潰してたんやね!
ふふん。
他の中米はわかんないけど、本当にメキシコもグアテマラもチョコラテ(日本で言うココアなんかな)は上質で濃厚でなんと言っても安い!(笑)大阪人だからやっぱりコスパが気になっちゃう(笑)。
いつもカフェで飲む時は既に砂糖が入ってて甘いんだけど、家で飲む時は砂糖入れないからほんのり苦味を感じて、これまたうまい!牛乳を足してもさらに濃厚さが増して美味しいんだけど、牛乳の風味が勝っちゃうから、私はチョコラテプロ(牛乳なし)の方が好きかな。
このカフェはOh!LaLaというフレンチチックなカフェ。1階はテイクアウトもできるようになってて、グアテマラチックなド派手なケーキとかじゃなくて、コロンとしてて、ちっちゃくて、ショーケースの中に宝石がはいってるみたい!(大袈裟やけど)
ここでも目にしたんやけど、ケーキはちゃんとショーケースに入ってるのはいいんやけど、手づくりのパンはカバーもなんもなしだから、案の定…。
ハエが多い国なんやから、カバーくらいしてくれー!
Day 82014/07/23
去年イスラエルに旅行して、虜になったファラフェル。ここサンクリでまさか再会できるなんて思ってなかった。海外に出るとどうしても直面する問題、「野菜不足」。それを一気に解消してくれたのがこちらのファラフェル。ご覧のとおり、トマト、玉ねぎ、コールスローなどなど、野菜盛りだくさんで、それにひよこ豆のフリットにマヨネーズとヨーグルトを混ぜ合わせたソースの絶妙なハーモニー!!!中東ではナンやピタには飽き飽きしてたけど、久々に食べると、中東行きたくなりますね。
美味しすぎて、お昼ご飯と夜ご飯、2回もいただきました。
1回目行った時は店員さん無愛想だったんやけど、2回目行った時は愛想よく接してくれたので、自信を持っておすすめします。(笑)
歩行者天国は賑やかで、オシャレなカフェも多いんだけど、疲れたので、道を外れてみる。先ほどのファラフェルの店から直線に歩いていくと、なんだか雰囲気の良さげな店が。
Belil Sabores de Chaiapas Interconexion Social
というカフェ兼レストラン。
店内は広々としていて、民芸品が飾られていたり、マヤ文明の歴史的な絵が描かれていたりと、今までのオシャレカフェとは違った雰囲気。
とりあえずアメリカンコーヒーをオーダー。
時間帯的に店内は私しかいなくて落ち着かなかった。が、この店のオーナーのおっちゃんが話しかけてきた。
どうやらこのおっちゃん、昔JICAの隊員やったみたいで、何度か日本に研修で来たことがあったみたい。
そして今はJICAを辞めて、メキシコの雇用のない女性たちを支援する活動をしているらしい。特にここチアパス州は先住民が多く住んでおり、彼女たちの伝統を守りつつ、新しいことを始めたりしてるよう。
このカフェもその一例。
おっちゃん自身も観光客にメキシコの先住民の話やこのカフェのコンセプトなど話して、少しでも多くの人に興味を持ってもらおうと、働きかけていた。
私もグアテマラやメキシコで色々と先住民の伝統的な民芸品とか市場で見て、きれいとかかわいいとか思うんだけど、イマイチぱっとしない。
でもこうやってオシャレなカフェと組み合わせることで、私みたいな通りすがりの観光客にも興味を持ってもらえる。
カフェの話とはそれるけど、サンクリには伝統的な民芸品市場があって、見ごたえはあるんだけど、他にも外部のアーティストが入って、民芸品をモダンな感じに改良して、販売してたり、新しい見せ方をしてる店が何件かあった。
少々値段は上がるけど、そっちのほうが興味が湧いた。
他にもサンクリにはオシャレカフェ、いっぱいあったんだけど、今回はここまで。また戻ってこれたらいいなぁ。
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