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Baroness カルメン 麻樹  さんのログブック(旅行記)「MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz」

MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz

2017-06-23 - 2017-06-23 21 307 20

MIE 13,15続き。リスボンロカ岬翌日。 前回のポルトガルはアムステルダム経由でFaro-Porto-Bragaへと特急列車の旅。今回のヨーロッパ5カ国の最終地点に近い、リスボンから非常にわかりづらいサンタ・クルズへわざわざ出掛けるのはある人と出会う為でした。

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1日目2017/06/23

Rua da Quintinha リスボン, ポルトガル

Rua da Quintinha(リスボン, ポルトガル)|MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz(Baroness カルメン 麻樹  さん)

高くても安くても不味い飯で腹を満たす位なら美味い酒の為に何も食わない方がマシ、という考え方なんで旅に出るとロクに飯を食べない日もよくある。ダイビング旅に出てもダイビングという大事な目的で湯水に散財するから、朝飯もビールと余ったクラッカーで済ませたりする。
弁当代がダイビングには含まれるからw ロンドン滞在中感じたのはそりゃあパンクロッカー細くなるわ、と。失礼を承知で言うが物価は高いは飯は不味い、少しのタバコと酒の為に何も食わない方がマシ、音楽やってたらスタジオ代もバカにならない。だから自然とスキニージーンズ体型になるんだろうと。 買い物にも興味は無いし今回のポルトガルの目的は、後々アップするサンタ・クルズに行くのが一番、そして再び強くて美味いポルトワインを飲む為と、離島サン・ミゲルで寿司職人として働く前回世話なった中国人の友達に会う為だった。とにかく安くて美味い所で酒と飯にあり着きたい一心から、ガイドを穴空くほど読み倒す。 あるある、繁華街バイシャ地区にリスボン名物のジンジーニャという強い梅酒みたいなサクランボ酒を€1.8のショット売りする店、飯がだいたい€5という裏通りの大衆レストラン。 まあ、新世界とミナミと天王寺をぐちゃぐちゃにした様な地区で、びっくりしたのが昼間から○成も可愛く思える程○○○○○だらけで、異国人と見るや手を広げて見せ「xxxx?」と聞いてくる。当然全て無視だがこれだけ堂々とやるのは○田並におそらく○安と組んどるんだわなきっと。

ジンジーニャ売り発見。ショットを空けているとまた声がかかる。スルーしてグラスを返したら件の大衆レストランへ。観光客向け高級レストランのセニョールが自分の店には呼ばずに裏通りのその店は左だと教えてくれたw 大衆店にて大衆魚の鱈か鯵の塩焼きを食べていると、隣り合わせた夫妻が珍しそうに私の魚の食い方を見ている。おそらく小骨を避けて骨の髄まで食い尽くすのが珍しいのかと。夫妻が旨そうな食後酒をショットで煽るので、話しかけるとマスターが出してくれた。旨い、グラッパのやや甘い奴みたいな。
そして非常に安かった。満足。

翌日、辿り着くのが非常に難しいと言われるSanta Cruz目指して移動。バスターミナルのあるTorres Vedrasに行きたいがと国鉄駅員に聞けば、バスと電車どっちだ、と聞くのでどっちがいいんだと尋ね返せば、俺は国鉄駅員だから知る訳ねぇだろ、と言われたw
バスターミナルがわかりそうに無いので電車を選ぶ。特急から鈍行乗り換えも含めて1時間以上はディレイしている。
やっとTorres Vedras着4pm.どのみち陽は長い。
陽が長いから、全てが遅くてもそれが普通なのだろうなと美しい駅舎を眺めながら思う。
At 6pm 22nd-4pm 23rd.Jun.2017

Santa Cruz シルヴェイラ, ポルトガル

Santa Cruz(シルヴェイラ, ポルトガル)|MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz(Baroness カルメン 麻樹  さん) - 02

日本でもスーパードライよりキリンラガー派の為、ここポルトガルにおいても一大ブランドSagresは嫌いでコクのあるSuper Bockを選ぶ。

Santa Cruz行きバスターミナルを聞く為に入ったTorres Vedrasのカフェでは、Bohemianという更にイカしたSuper Bockが出て来た。 川谷拓三似のセニョールはナフキンにかなりザックリとバス停の地図を書いてくれる。

セニョールに礼を告げてナフキンのメモを頼りにバスを探すが、ザックリし過ぎて全く解らないw このままでは今回遥々来た目的のSanta Cruzに辿り着けないとタクシーを拾い、大阪で働いていて田中さんが友達だと言う(誰だよw)よく喋る運転手に檀一雄を知っているか、彼が住み、愛した土地を見に来た。と話すが田中さんと森さん以外知らないらしいw
「あー、その日本の作家は多分女がいるからここに住んだんだよ〜、処で芸者ってまだいるの?踊るだけ?ベッドインできるの?」とかスケベバツイチ丸出しの運転手に適当な返事を返していたら、着いた。 檀一雄さん、ついに来ました貴方が愛し、住んだここSantaCruzへ‼︎
運転手は商魂逞しく、約2時間後に迎えに行くから絶対ここに来いよと。

檀一雄の家はおそらく近所だと地図を見ていると、「Japonesa?」とセニョーラに声をかけられた。やはり日本人がわかるんだと檀一雄と言うと優しい笑顔でセニョーラは自身の唇を指差した。まさか、、
「Amiga⁉︎」「Sim.」
うわぁぁ〜‼︎と突然の出会いにハグしたのち、彼女は必死にわかるように説明してくれた。その向かいのバーバーをやっている、私は檀一雄の髪をカットし、ポルトガル語を教えていたの。

ポルトガル語の檀一雄の案内本には確かにAna Mariaと彼女の名前があった。 案内本に載っている彼の著書一覧の中に私は日本から持参した「火宅の人」新書の古本を、同じだ、私は貴方達に逢いに来たとブックカバーを破りながら見せる。

Anaが檀一雄の家まで一緒に行こうとバーバーショップの鍵を掛けた。
At 5:30pm 23rd.Jun.2017

Santa Cruz シルヴェイラ, ポルトガル

Santa Cruz(シルヴェイラ, ポルトガル)|MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz(Baroness カルメン 麻樹  さん)

Rua Prof.Kazo Dan 6の檀一雄が一年半住んだ家までの間、Anaはここに彼のポルトガル語の先生がいた、彼のガールフレンドはすぐ近くに住んでたとガイドしてくれる。やっぱり女がいたw

到着した檀一雄先生宅はやはり近所。十分綺麗で、夏はヨーロッパからのバカンス客で賑わうこの町によく似合うモダンな建物だった。

当然、遥々やって来てAnaと出逢えた記念に先生宅前で写真を撮ってもらう。
Praia da Azenhaまで続く坂道を見下ろしているとAnaがここはリラックスしてのんびり過ごせる美しい町だと言う。

わざわざ自身のバーバーショップに
鍵を掛けてまで案内してくれているAnaの時間をこれ以上取らせては申し訳無いので礼を述べ、ハグすると彼女は檀一雄が亡くなって、貴方と別れるのも淋しい、という意味合いの言葉を呟く。
「Saudade?」日本語にも英語にも訳せない、ポルトガル語の美しい単語でAnaに尋ねると、彼女は笑顔で少し涙ぐんでくれた。

At 6:30pm 23rd.Jun.2017

Praia de Santa Cruz リスボン, ポルトガル

Praia de Santa Cruz(リスボン, ポルトガル)|MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz(Baroness カルメン 麻樹  さん)

https://youtu.be/gIHj3hjpTNc
Anaと別れ、檀一雄の石碑のあるアゼーニャ海岸へ。石碑には彼がいつからいつまで滞在し、そして日本に帰国した後もサンタ・クルスへ戻る事を心から願っていたが、病状悪化により能古島へ越した後に何処にも帰らぬ人となったと石碑には刻んである。

通りの名前がそのまま、Kazuo Danとなっているのが又素晴らしいが、私達が北浜の数ある橋の名前の由来も知らぬまま日々渡る様に、今ではすっかりリゾートとなったこの町のこの通りの名前の意味を知る人はAnaを含めて僅かだろう。石碑にしても同じくで、わざわざ地の果てまで檀一雄の軌跡を訪ねる目的で来る私並に馬鹿な日本人は何人いるのか。

海岸はいつからなのか日本風の松林があり、
とにかく火宅の人は、ここでひたすら物を書き生活を愛すのが全てで、通りの名前も石碑もどうでもいいに違いない。

夕陽を返せ返せと叫び、日本で帰らぬ人となった檀一雄はここSanta Cruzへ還った。
At 7pm 23rd.Jun.2017

Praia de Santa Cruz リスボン, ポルトガル

Praia de Santa Cruz(リスボン, ポルトガル)|MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz(Baroness カルメン 麻樹  さん) - 02

スケベバツイチタクシーのお迎えまで残り30分。Santa Cruzの写真で見た穴あき岩を目指し何も遮る物の無い大西洋からの海風を受けひたすら海岸を歩く。この海風の中も子供連れが元気に寛いでいた。

穴あき岩発見。写真で見た限り穴などわからなかったが、裏へ回ると大きな穴があった。
岩場に分け入り、足元まで大西洋の海に浸かると、冷たくて潮は酷く速い。下にちゃっかり水着を着て来たが、此処で泳ぐのは危険だろうな。

あと15分で約束のタクシーの時間だと写真を撮りながら海岸を引き返す。と、丁度昨年余りにも私のサンダルがボロボロなのを見兼ねて世話になった人から頂いたサンダルの鼻緒がついに切れた。一抹の不安が過ったが、敢えて何も確認せずにおいた。

タクシーの時間まで僅かなのにビーチから出たらベンチに誰か知らんがこの地に所縁あるエライ人らしい銅像が足組んで腰掛けていたので、せっかくだからと同じポーズでツーショット撮影。おっちゃんはAnteroさんという教授だったと後にカフェで貰ったガイドブックで知る事となる。
この人並に恐らく、ここでバカンスを楽しむ人達はKazo Danて誰?日本語コレ?とかいう認識だろうと思う。

この旅で履き潰したサンダルがついに使用出来なくなった時には、それをくれた大事な人の大事な人が既に事切れていたと旅の終わりに知る事となる。

タクシーのおっちゃんが私を見つけてクラクションを鳴らした。

彼が返せと叫んだ夕陽にはまだ少し早い。
At 7:30pm 23rd.Jun.2017

Vesauto Torres Vedras リスボン, ポルトガル

Vesauto Torres Vedras(リスボン, ポルトガル)|MIE14 檀一雄の愛した夕陽とSanta Cruz(Baroness カルメン 麻樹  さん)

https://youtu.be/ZC19UZcqQwY
おっちゃん運転手に檀一雄の旧知の友人に逢えた、やっぱり女がいたよー、とか何だかんだまた喋りながらLisboa中心地へ行くTorres Vedrasバスターミナルへ。「番号わかったし日本にまた行ったら君に電話するよ〜、ウヘヘ〜。」とか言われながら紙幣を出したら何も言ってないのに釣りは出ずにそのままチップにされたw

切りのいいお釣りが来る様に小銭と札を合わせて出す日本での癖はここヨーロッパでは通用せず、小銭は勝手にチップと思われてしまうので丁度の額か紙幣できっちり釣りを貰う事にする。
車窓から波照間島にも似た美しい大地と風車群を眺められるバスはディレイと乗り継ぎを繰り返した電車よりずっと快適で、中心地までダイレクトに40分で着いた。2時間半かかった電車どないやねんw

Hostelに戻り、ゲストの皆がリビングで自己紹介大会で盛り上がる中、一人ワインを飲みながら火宅の人纏め。

結局私がこれ程まで追いかける檀一雄という作家が何者かと言えば、ひとところに落ち着けず家庭も駄目にし放浪を続けたあげく気に入った夕陽と女がSanta Cruzにあっていついてしまい、そんな駄目さ加減を書き殴ってヒットしてしまったのが「火宅の人」であるというだけのただのおっちゃんだ。実の所彼の作品は殆ど読んでいない。

ただ生活と人生を謳歌し、そんな自身にロマンチシズムを抱く事にかけては長けていたのだった。

ポルトワインは老舗ワインショップやマーケットで買い占め、五本は空けた。Santa Cruzで檀一雄の旧知の友人とハグをした。4つの任務中2つ完了。

この地での任務遂行、あと僅か。
At Middnightsad 23rd.Jun.2017
翌日リスボン市街地歩きMIE 15へ続く。

旅のルート

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