ミラノに初めて訪れたのは1993年です。その後、高校時代からの友人(日本人)が一時ミラノ勤務になったことも有り、イタリアでは一番足を運んだ街になりました。ドゥオモも、スフォルツァ城も、運河地区も行ったし、ブレラ美術館も「最後の晩餐」も見たし、残っためぼしいものはスカラ座の中でオペラを見るぐらいだと思っていたほどです。最後に来たのは、前の彼女と一緒だったときだから2005年か2006年のことで、本当にすっかり御無沙汰していました。スイスに越してからは、電車で4時間という距離の近さにもかかわらず、訪れることはありませんでした。今回、スイス国内の全鉄道がただになるGA(Generalabonnement)が2月末に切れる前に、週末を利用して、あちこち鉄道旅行しようと思っていたので、イタリアのミラノまで足を伸ばしました。
Day 12017/02/17
ルガノ近辺で車中から撮影したルガノ湖です。実はこの日はルツェルンからアルト=ゴルダウに向かう列車が、当初運休の情報が入ったのですが、急遽スイス連邦鉄道が代替列車を出すことになり、駅で右往左往したせいで列車に乗り遅れそうになりました。アルプス以北は雨が降り、景色も何もなかったのですが、アルプスを越えると写真のようにいい天気になりました。
定刻通りにミラノ中央駅に到着です。ゴッタルド基底トンネル開通後はルツェルン=ミラノ間は3時間20分となります。トンネル通過所要時間は20分程度です。早くなったのはいいのですが、トンネルができる前はこの区間は絶景の連続だったのが、車窓から見えなくなってしまったのは非常に残念です。鉄道料金はGAのおかげで、スイス国内はただですが、イタリアまでは往復で45フラン払いました。
やはりイタリアは温かいです。チューリッヒとは10度も違います。
初日の夕食は運河地区で食べようと思っていたので、早速出かけました。
この写真に見えるよりも人出はもっと多かったです。週末の繁華街、かつ観光名所なので皆楽しそうにしています。
レストランEl Brellinの隣は、昔の洗濯所が残っています。
ここで10年以上前に、当時の彼女(ドイツ人)と日本人の高校以来の友人夫妻と食事をしましたが、今日は他で食べることにしました。懐かしい思い出です。
Ponte Rossoという運河の対岸にあるレストランです。ドイツ語の、ただし10年以上前のガイドブックに出ていました。一見あまり人が入っていませんでした。
当然ながらイタリア・ワインを注文します。ハーフサイズのボトルで11ユーロ
この日食べたものではこの前菜が一番美味しかったかな。トリュフの入ったレバーペーストにオレンジの皮のとゼリーが合わせてあります。トリュフの香りとレバーペーストの組み合わせが絶品です。12ユーロ
これは普通のミラノ風リゾット、これは頼まなくてもよかったな。12ユーロ。
牛肉の赤ワイン煮込み。18ユーロ。
食後は運河地区をぶらぶら散歩します。食べ過ぎました。
繁華街の中の本屋ですが、哲学書、歴史書など中々硬派な本も揃っています。ルーマン"Liebe. Eine Übung"のイタリア語訳を購入。10ユーロ。
この豚の店はハムの専門店です。翌日お世話になることになります。
Day 22017/02/18
ホテルはミラノ中央駅近くのブリストルホテルにしました。言葉の自由があまりきかない、イタリアでは、あまり交通の不便なホテルにはしたくないのです。二泊で145ユーロ。
この日、午前中はブレラ美術館を久々に訪れることにしました。入館料とオーディオガイドを合わせて15ユーロ。ナポレオンの肝煎りで作られた美術館ですので、中庭中央にはナポレオン像が建ちます。
美術品の写真は本来撮ってはいけないので(撮っている客も沢山いたけれど)、これはカタログの表紙。アイエツの「キス」。この絵を初めて見たときは、油絵でここまでできるのかと非常に衝撃を受けました。
やはり有名な絵なので、グッヅも沢山売っています。
待ち合わせの相手から遅れるという連絡が来たので、昼食をとります。Liberia del mondo offesoという、本屋とバールが合わさったような店です。本日のパスタは、北伊ヴァルッテリーナ地方の名物、そば粉を使ったパスタ、ピッツォケリです。私の好物の一つです。9ユーロに水を合わせて、10.5ユーロ支払いました。
あまり外国人が来る店ではないようで、店員さんはイタリア語以外あまりできないようですが、店内には映画や演劇のポスターも貼られ、非常にいい雰囲気でした。
さて、待ち合わせ場所はモレスキーニカフェ。
現れたのはドイツ時代の知人の一人、ブランカさんです。この後ミラノを少し案内してもらうことになります。(私にとっては)残念ながら彼女は彼氏(イタリア人)持ちです。
ミラノもエキスポに合わせて再開発がされた地区が多く、こんなモダンな建物や……
……こんな建物は以前にはありませんでした。
庶民的な雰囲気もまだまだあります。土曜日なので、市が立ちます。
昨日の豚の店ですが、ガリバルディ通りの支店です。道に迷ってしまったので、ついた時はもう店がいっぱいでした。
豪快にハムとチーズが出てきます。
自由、平等、サンジョベーゼというキャッチフレーズ。この店のハウスワイン、Sangivesé del la casaはワングラス(2dl)、2.5ユーロで、本当に美味しいです。因みにこの値段はスイスでワインを飲む場合の5分の1から6分の1の値段です。待ち時間も含め、三杯も飲んでしまった。
食べるまで一時間近く待つはめになりましたが、パルマハムとチーズを持ってきてくれと英語で頼みました。パルマハムは本当にとろけるような食感で、最高です。これで10ユーロ。一時間待った甲斐のある味でした。
Day 32017/02/19
最終日はどうしようかと思いましたが、ドゥオモ広場を出発点にして散策することにしました、この辺りは値段が高いので、カフェやレストランには入りません。
広場に椰子の木を植えるということで、市論が二分されているそうです。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア。
美術品のレプリカを買ってもいいけれど、もうこれ以上不要な支出はしたくないので、今回はパス。
レオナルド・ダ・ビンチの像とガッレリアの入り口を臨む。
こういう店には心引かれるものがありますが、今回は入りませんでした。
結局入った店はここ
カニのパッケリで昼食、ミラノではなく、南伊ナポリのものですが、今回の滞在で魚介類をまだ食べていなかったので、これにしました。18ユーロ。パン、水を含めると24ユーロ。味はいいが、コストパフォーマンスはあまりよくない。
最後はスイーツで締めます。イタリア名物ティラミス。感じのいいバールでした。
ミラノ中央駅には空港のようなゲートで、出発客をチェックします。これでまたミラノとはしばらくお別れです。
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