ガラパゴス、といえば、ダーウィンの進化論に基づく野生動物の宝庫。しかし、実は、ガラパゴス諸島には、世界でもっとも火山活動が活発な地域の一つといわれるイザベラ島が存在します。中でも、シエラ・ネグロ火山には、世界で2番目に大きなカルデラ(クレーター)が存在すると言われています。今回は半日ツアーに参加してみました。
The Volvano of Sierra Negra is one of the 5 largest island of Galapagos islands, Ecuador, known as one of the most volcanically active and the second largest volcanic caldera in the world. We can see the volcano crater by trekking for about 8 hours.
Day 12016/10/13
ガラパゴス諸島と言えば、進化論を導いた野生の動植物の宝庫と青い海。
しかし、実は、ガラパゴス諸島の最大の島、イザベラ島には5つもの火山が存在して、世界で最も活発な地域の一つとして知られています。
その一つ、島北東部にあるシエラ・ネグラはその中でも最大級かつ世界で2番目に大きなカルデラ(クレーター)を有することで有名。
気軽に噴火口まで訪れることができるため、人気の半日トレッキングツアーとなっています。
ツアーは6時半集合、現地についてトレッキングスタートは8時ごろ。
ガラパゴスのツアーには必ずネイチャーガイド同行が必須で、
道が整備されているところ(明らかに迷わないところ)に関しては、ガイドは最後尾に、山頂の荒野など迷いそうな場所では先頭に立って先導してくれました。
シエラ・ネグラ火山は標高1124mなので、朝晩は結構冷え込みます。
これは朝だけにしか見ることのできない、可憐な朝顔。
朝霧が立ち込めて、向こう側が全く見えない状態。
本日のトレッキングはシエラ・ネグラ火山帯の中でも一般で行けるチコ火山の噴火口まで。
片道8㎞、往復約8時間のトレッキングの予定。
ツアーは大体20人くらい。
ドイツ、イタリア、ポーランド、エクアドル、ベネズエラ、ベトナム、USA、日本…
多国籍です。
ほどなくしてシエラ・ネグラ火山のカルデラに到着。
朝はまだ霧が立ち込めていました。
幅約10km、深さは約100m。
これが世界第二位といわれるカルデラ。
ガイド曰く、世界一はタンザニアの世界遺産ンゴロンゴロ自然保全区と説明がありましたが、ネットで調べてみると、1位はイエローストーン国立公園とあったり、インドネシアのトバ火山が1位だったりで、何が真実か不明。
まぁ、いずれにしても巨大、には違いないということです。
道中、陸ガメが現れました。
ガイド曰く、山の中で野生の陸ガメを見ることは非常に稀なんだそうです。
ガイドおよびツアー客大興奮で、記念撮影タイム。
しかし、2mは近寄ってはいけないルールを破り、
思わず触って撮ろうとして怒られてた人もいました。
活火山のため、あちこちで湯気が湧いています。
(間欠泉はなかった)
火傷するほどではないですが、触れると熱いです。
見渡す限りの溶岩地帯の荒野。
西部劇に出てきそうなサボテンの景色が広がります。
溶岩の固まる過程でできたのか、空洞のトンネルができていました。
ガイド曰く、
乾燥した手前の赤茶の土は古い溶岩層、
奥側の黒い土は最近の噴火による溶岩層なんだそうです。
シエラ・ネグラ火山は、一番直近で2005年に噴火しています。
3時間後、ようやくチコ火山の噴火口に到着。
赤茶けた溶岩地質が生々しくて不気味です。
当然、柵もないので足元要注意です。
撮影してよい場所、移動してよい場所は常にガイドの指示に従います。
シエラ・ネグラ火山のさらに北にある、イザベラ島最大の火山・ウォルフ火山は、2015年5月に噴火したばかり。
溶岩流が凄まじく、一時期イグアナの生態系被害が危ぶまれましたが、何とか難を逃れたみたいです。
というか、割と頻繁に起こっている噴火。怖いですね。
噴火口の前に広がる大平原(カルデラ?)
溶岩流が生々しくそのまま固まっており、何だか、すごいです。
イサベラ島の面積は4,588 km²。
四国の約4分の一ぐらいのサイズですが、
5つも火山を抱え、実に広大です。
溶岩に含まれる鉱物によって色鮮やかな地層がむき出しに。
美しいけど、どこか怖い。
噴火の跡が生々しい・・・
キイロアメリカムシクイ(Yellow Warbler)
ガラパゴス諸島の動物たちは、
野生の鳥ですら、平気で人に近寄ってきます。
この島では絶対に人間は襲わないことを学習してるんですね。
なかなか新鮮。
ダーウィンフィンチ(Darwin’s Finches)
ガラパゴス諸島で一番有名な小鳥。
ダーウィンの「種の起源」を裏付けた文鳥みたいな鳥。
餌によりくちばしの形が異なり、13種が生息しているそうです。
この子も、餌が欲しくて逃げない…
登山道にはいろいろな柑橘類が自生しています。
中でも、よくジュースにして飲むグァバはたくさん自生していて、
この火山帯にいる間は食べ放題とのことで、
たくさんいただいてしまいました。
持ち出しは禁止。食べ残しはそのまま道に投げて捨てていい、だそうです。
種の保存が厳格です。
帰路で再度通りがかったカルデラ。
霧や雲が晴れ、姿を表しました。
とにかく何もない!生き物もいない。ただ、だだっ広い・・・
火山トレッキングの後。
今度は、近くの小島ティントレーラス島にてシュノーケリングツアーに参加しました。
ガラパゴスの気候は6~11月が乾季で水温が下がる時期。
水温が20℃を下回っていたので、ウェットスーツを借りました。
それでも、寒かった…
イザベラ島の港から船で向かいます。
ネイチャーガイドの指示で海に潜ります。
今回は7人ぐらいのグループ行動。
GoProの映像から切り出したので画像粗いですが・・・
(本当はもっともっと水が透明で澄んでました)
さすがに海ガメはたくさん見ることができました。
やっぱり、陸で見るよりもテンション上がります。
泳いでる海イグアナを発見!
案外泳ぎは早くない。フィンがあれば追いつけるぐらいのスピード。
夢中で追いかけていたら、グループからはぐれてしまいました。
小さいエイ発見。
ここでも、マンタに出会えず…残念。
海ガメはホントにたくさん生息してました。
優雅な泳ぎを見ていると、なんだか癒されます。
わかりにくいですが、
白砂の海底に、透き通るような白い美しい魚の群れがいました。
真っ白な魚は見たことがなかったので、ちょっと感動。
その白い魚は、
亀の甲羅に付着した餌をつついていました。共生してますね。
今回、サメも見られず、残念でした。
それでも、ガラパゴスの海は世界有数の美しい海でした。
海に山に楽しんだ一日でした♪
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