毎年恒例となった未踏の州を訪れる夏バカンス第3弾は、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州。戦後にイタリアに編成された特別州でイタリア北部の東の端っこにある州です。1週目の海滞在のビーチは、グラード。ヴェネツィアの母とも呼ばれる、ローマ時代から歴史のある潟でできた半島です。
そしてここからの長距離遠征は、サン・ダニエーレ・デル・フリウーリ。後半北に行くのになぜわざわざ前半にここまで行ったかというと、町と同名の最高級生ハム・サン・ダニエーレのお祭りがあったからです!!こういう地元名産品の食祭りをこよなく愛するわが家族としては、絶対はずせませんでした(笑)
移動は全て車、かかった費用はフィレンツェ北部の我が家~グラードの片道とグラード⇔サン・ダニエーレの往復、グラードからアクイレイアまでの交通費、ホテル6泊7日(3食付き)などで、約10万円でした。
Day 12011/06/24
ヴェネツィアの母と呼ばれるグラードへは、両脇に海を見ながら。
生憎天気は悪く着いたのも夕方だったので、宿と旧市街を少しだけ散策して終了。
金額は我が家からグラードまでの燃料費・高速代
Day 22011/06/25
徒歩圏内のビーチは広い!そして人も少ない!
旧市街から少し離れた(ホテル代も安かった)ファミリービーチにして正解。
砂浜をベビーカーで行くお父さんの姿、昔は新生児を海に連れて来てる!
お父さんも育児すごいやってる!という
イタリア在住当初の驚きもやっと当たり前とみられるようになった。
金額は今回のホテルの6泊7日(3食+ビーチパラソルなど使用料込)
今までのビーチと違う所その1・カニ!
結構すごい数のカニが波打ち際、浅瀬におり、
早速ダンナが1つを捕獲(もちろん海に帰しましたが)
そして今度は長男も挑戦・・・
ま、そんな水位で、そんなスコップでは無理でしょう(苦笑)
だんだんと上手になってきて、1人でも採れた!
なぜだったかは忘れましたが、空軍の航空ショーが始まりました。
ヘタレ~の次男は爆音が怖くて、ずっとダンナにしがみついていました。
今までのビーチと違う所その2・泥!
ここのビーチは表面の砂、水と混じるとねっとりとした泥になります。
グラードは温泉地でもありSPAなどもあるので
冗談で泥パックをしてみました(笑)
Day 32011/06/26
海滞在実質1日にしか経ってないのに、海命の我がダンナも午前中で海を離れ
ランチ後に車を北に走らせ約2時間、サン・ダニエーレ・デル・フリウリまで。
イタリアングルメに詳しい人はピンとくるかもしれませんが
ここは高級生ハムで有名な町、そこで生ハム祭りがちょうど開催!
ってことで行かない訳にはいきませんっ!!
金額はグラードからサン・ダニエーレまでの車の燃料費・高速代
町のあるウィンドウにて、祭りのチラシなどが飾ってあったのですが、
この生ハムが洗濯物のように干されたの、最高!!
町のあちらこちらの肉屋や総菜屋さんでサン・ダニエーレの略字SDが入った
生ハムをかたどったマークを目にしました。
人が流れていく方へ進むと、自然に中心のドゥオモがある広場へ。
どうやらここが祭りメインの場所で、生ハム販売屋台がある模様。
まずはレジに並んで、お金を払って、注文して・・・
1皿4ユーロで高級生ハムがトレイいっぱい!!
それを見ただけで私は超興奮です(笑)
一緒についてきたグリッシーニに絡めて頂きます!
このまろやかな食感、口いっぱいに広がる濃厚な味、たまらない~!!!
2歳のくせにいっちょまえに生ハムを丸めて口に放り込む次男。
おそらくこの時から?長男は生ハムを買うとき、「サン・ダニエーレのな!」
と一番高いのを欲しがります(主婦としてはつらい)
「魅惑の地、唯一無二のハム」その通り!!
Day 42011/06/27
この日からは海ノンストップの毎日。
飛行機雲を見つけて喜ぶ次男
カニ採りはまだまだ続く・・・
長男に「俺にやらせろ」と止められ、かわいそうな次男。
滞在先は3食付きなので、海から戻るとそのままランチ。
ホテルと同じ経営者で、ホテルの横にあるレストランで
食べたいモノなんでも食べ放題!
州が変わると水も変わり、ここではバカンス後半に行く
フリウリ北部のカルニア地方の水でした。
エビラーの私としては、好きなだけエビが食べられるという感涙もの。
滞在地のピネータ地区から車で5分の旧市街。
海のバカンスではお決まりの夜の散歩、旧市街があるのも
今回のバカンス先にグラードを選んだポイントでもありました。
小さな港には、たくさん船が停まっています。
旧市街の中心、市役所のある広場には
ローマ時代の遺跡が残っており、夜はライトアップされています。
道の表示はイタリア全般では via (通り)やvicolo(小道)が使用されますが
ここではヴェネツィアと同じように calle が使われています。
どこを切り取っても絵になる素敵な路地がいっぱい。
息子たちが疲れてくるまで、ひたすら散歩。
Day 52011/06/28
次男が2歳になって、長男とかなり絡んで遊ぶことが多くなった。
この日はビーチベッドの日よけを下して2人でゴニョゴニョ、ゲラゲラ。
グラードの海はキレイだけれど、海底が泥なので足がちょっと気持ち悪いのと
(気持ちよく感じる人もいるかもしれないけど)
これはどこの海も多かれ少なかれそうだけど
午後になると水が濁って海藻が多くなる。
神経質な長男は海藻を避けようと必死にジャンプ。
住んでいるところではなかなか魚介類が食べられないので
ここぞとばかり魚介を食べまくっていましたが
「ヴェネツィア風レバー」
というのをダンナが見つけ、注文。
ニラが入っていればレバニラ!?みたいで、何だか懐かしい味でした(笑)
この日は旧市街に行かず、いつも行くビーチ沿いを散歩。
キレイな海の認証であるブルーフラッグに指定されていました。
Day 62011/06/29
海最終日。
日焼け止めクリームを塗るのも慣れたもの?
最終日なので、昼も晩も、やっぱり魚介をがっつり頂きました。
ビーチ用オモチャや腕輪などが入っている袋をあさっていると、
今更ながら、何かで当たったゴムボート発見!
せっかくだから膨らまして次男をのっけたら、
ご覧のとおり、なぜか号泣( ゚Д゚)
最後の晩は、もちろん旧市街の散歩。
通いつめた港前のジェラートもこれで最後。
長男の定番はダークチョコ&イチゴ。
人が撮影するとどっちかが動いてブレてる写真ばかりになるのに
タイマーセットするとなぜかピチッと静止する息子たち。
ちょうどよい高さで水平のおける場所を探すのは運次第だけど
手ブレしない分、夜景でもキレイに撮影でき、
たくさんの家族写真を撮ることができました!
美しきグラードの旧市街・・・
ビーチは行かずとも、ここの旧市街はまたいつか再訪したいです。
Day 72011/06/30
仲よくなったホテルの人に挨拶し、グラードから向かった先はアクイレイア。
458年、フン族のアッティラによって町が破壊された時に市民が付近の潟湖に逃れ、
グラードやヴェネツィアの町を築いたことから、グラードはアクイレイアの娘、
グラードはヴェネツィアの母(つまりアクイレイアがおばあちゃん?)
と呼ばれているそうです。
大聖堂に入る前に、手前の洗礼堂に入ります。
井戸か?と思うほど大きな洗礼盤が中央に。
壁にはここで発見されたかと思われるモザイクが展示されていました。
洗礼堂から廊下でつながる大聖堂に移動。
中央部は立ち入り禁止で、側廊に設置された廊下の上を歩きます。
中央部のはもちろん、透明パネルでできな廊下の床からも
見事なモザイクが見ることができます。
モザイクは4世紀~のものだとか!
いかにも動き出しそうな、生き生きとした動物たち。
そして魚たち。すっごいリアル。
モザイクのすごさに興奮冷めやらぬまま、高いもん好きの私は鐘楼に上ろう!と。
小さい子連れなのであまり乗り気でないダンナも長男の上りたい、
の一言で納得したものの、半分くらいで長男は疲れたと抱っこをせがみ、
ダンナに抱っこされていた次男を私が抱っこし、
しかも頂上に着くや否や正午の鐘が鳴りそうだったのでダッシュで降りたものの、
下り切る前に鐘が大轟音でなりだして次男号泣・・・( ゚Д゚)
大聖堂近くのバールでパニーノランチを済ませ、今度はローマ時代の遺跡へ。
かつての海はアクイレイアの近くまであったそうで、
これは港の遺跡だそうです。
残念ながら、最盛期を過ぎた後は次々と石が持ち去られ、
古代都市時代の建物がほとんど残っておらず。
発掘のおかげでこうした一部だけ見ることができる。
発掘された遺物や貨幣は考古学博物館に保存されているそうです。
こうしてアクイレイア観光の後、次の目的地・州都のトリエステを目指します!
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