皆さんグリーンランドというと、どんな情景を思い浮かべるでしょうか?グリーンランドは北極圏に位置しその8割が氷に覆われた世界最大の島で、面積は日本の約6倍、人口は6万人弱と世界一人口密度が低い島です。またグリーンランドはデンマークの植民地でしたが、今は自治領となっています。グリーンランドに来て驚いたのは名前のグリーンが見当たりません。なぜこんな名前が付いたのかと言えば、この名前をつけたエイリークと言う人物が、グリーンランド上陸前にアイスランドを発見、彼が命名したアイスランドはその名前故に入植希望者が現れず、そこで彼はこの地に入植希望者が多数現れることを願って「グリーンランド」と、名付けたのが言われだそうです。
Day 12014/06/07
アイスランドからグリーンランドへ飛びますが、隣に並んでいたKLMの飛行機ではなく、私たちはこちらの前面にプロペラが付いた、プロペラ機でした~
向かうのはグリーンランドの南部に在る首都の『NUUK』です。
これから飛びますが、無事に着いてくれ~
無事プロペラ機でNUUKの飛行場に到着し一安心です。
外は寒いけど風も無く日があるので、ここでも思ったより寒さを感じません。
直ぐにイミグレーションへと向かいましたが、それらしきカウンターは無く、皆さん荷物をピップアップして、そのまま空港の外へと出て行きました。
UE圏内なので、パスポートコントロールは無いのかも知れません。
とにかくグリーンランドに一歩踏み込み、タクシーで市内のホテルへと向かいました
グリーンランドで滞在したのが、ヌークの街の中心にあるこの『HOTEL HANS EGEDE』5階建ての建物ですが、付近では一番大きな建物です。
同じビル内の1Fに大きなスーパーマーケットもあり何かと便利です。
ホテルの最上階にあるバーからは後ろの裏山にまだ残る雪山が望めます。
Day 22014/06/08
ホテルの前はヌークの街の中心地で、右手に在る建物がスーパーマーケットで左側にバス停があるので、この広場に人々が集まって来ます。
この日は日曜日で、フリーマーケットがオープンされていたので、どの様な品が並んでいるか覗いてみました。
こちらはお野菜のコーナーで、売っている野菜の名前を聞いたのですが、グリーンランド名なのか、デイーニッシュ名なのか全く分からず、茎の部分が長~い、セロリに似た形をしていました。
数人の人がこれと同じ物を売ってましたが、当然ですが他の野菜は全く有りません。
殆ど全ての生活必需品は輸入に頼っているので、ここでの生活非常に高いです。
そして丘の上には銅像が建っていたので、岩山を登って頂上迄行きました。
この銅像は私達が滞在したホテルの名前にもなっており、ヌークの街を設立したノルウエーの宣教師の『ハンス・エゲデ』像で、グリーンランドの宣教と植民に貢献した人物だそうです
Day 32014/06/09
グリーンランドへ来てからは寒いけどお天気も良く、毎日快適に過ごしています。
日曜日はお店や会社が休みと判ってましたが、次の月曜日も祝日でコンタクトしていたツワー会社がお休み、仕方無くフロントデスクに紹介してもらい、ボートツワーで『廃墟になったカラーリットの村』に出かける事にしました。
ホテルから15分程かかる東側の港へと、歩いて行きました。
上から港を眺めると、真っ青な海に白い船がおもちゃの様に浮かんでいます。
旦那様が電話でコンタクトを取り地図に位置を示されただけで、ボートが出る場所が詳しく分かりません。
でも間もなく、それらしきオープンボートがやって来て一段落、この宇宙服の様なつなぎを着ていざ出発です。
ボートのガイド君は若いデンマークと、カラーリットのミックスの青年でした。(カナダのイヌイットと同じ種族ですが、グリーンランドではイヌイットといわず、カラーリットと呼ばれています。)
大きな屋根の有るボートで行きたかったのですが、8人の集客がないと決行できないと言われ、仕方無くこのオープンのスピードボートで出かける事になったのでした。
港を出ると、いつもホテルの裏側から見える山が目の前に迫って来ました。
ボートに乗っている途中に写真を撮ろうと思っていたけど、何しろスピードがり波がバンバンと船底に当たるし、途中で波がザブ~ンとかかるし~、いやはや寒いの何のって~
本日は私の誕生日、旦那様がセッテングしてくれていたホテルの最上階のレストランで、バースデイーデイナーをしました。最上階と言っても5階建てのホテルで、周囲では一番高い建物です。
こちらサービスで出されたアペタイザーのSEAL、つまり『アザラシのお肉』でした。
やはり国も違えば食べ物も変わりますが、今回このアイスランドやグリーンランドを訪れて、珍しい食べ物がを食し、他では得られない良い経験となりました。
この肉、一見生かと思いましたがスモークのお肉、だそうです。
人生初めて食べるアザラシのお肉、恐る恐る食べましたが臭みも無く、柔らかく美味しかったです。
メインのお食事は私がワイルド・フィッシュでお魚自体の名前を聞きましたが、ワイルドフィッシュと言う名だそうです。(笑)
写真を見せてもらいましたが、オコゼの様な一寸恐い顔をした魚でしたが、味は淡白でこれ又お口に会いましたわ。
グリーンのカラーのはキャビアと言っていましたが、ツブツブが小さくてトビコの様でした。
旦那様のオーダーしたのは『ワイルドバード』と言ってこれ又鳥の名前は判りません。香草に火をつけて香りを出す、粋なプレゼンテーションもありました。
これも一見生の様に見えたので、ウエーターの方に聞いたらやはりスモークになっていました。こちらもトリと言うよりお肉に近い感じの食感でした。
お食事が終わった後、サプライズのバースデイーケーキが運ばれて来ました。
まあ、矢張り旦那様の役目はきちんとしていたのね。
お食事が終わったのが9時過ぎでしたが、レストランの窓から見た外の景色は、まだこんな明るさでした。
又この明るさで、12時過ぎ迄眠れそうも無いわ~
Day 42014/06/10
フィッシュマーケットに行くと思ったほど魚の種類は少なく、レストランに行ってもどちらかというとお肉のお料理の方が多かったです。
宿泊したホテルは玄関を入って直ぐ左側に、フロントとコーヒーショップがあります。
皆さん本国のデンマークから来ている人が多く綺麗な英語で対応してくれました。
それにヨーロッパのレストランでも見かけますが、コートやオーバーを預かる為、大きなクロークルームが必ず有ります。
このホテルには二つのレストランがあって、お誕生日にお食事したエレガントレストランと、カジュアルなバーベキュー・レストランがあります。
こちらカジュアル・レストランとは言え、ヨーロピアンムードの洗練された素敵なレストランでした。
サラダバーは、生野菜の他にピクルスやナッツ類もありドレッシングも数種類用意され、グリーンランドに居るとは思えない充実さです
生野菜に飢えていた私、たっぷりと器に盛ったサラダです。
この大きなバーベキューグリルで、お好みに焼いてくれます。
このお肉何かお分かりですか?と言っても、この肉だけ見ても何の肉か判らないですよね~
実はこの肉『REINDEER』つまり、『トナカイのお肉』で、グリーンランド人が良く食するお肉なのです。
アイスランド、グリーンランドの北極圏に来てから、初めて食すお料理幾つか有りましたが、このトナカイのお肉も人生初の食べ物でした。
お初のお料理かなり大きそうだったので、一人前を二つにカットして頂きました。
このトナカイのお肉、焼き加減も丁度良く臭みも無く、普通のお肉と変わらず美味しかったです。
付け合わせにポテトが出ましたが、出来れば温野菜も欲しかったわ~
このレストランで働くスタッフの方々も殆どが、デンマークから来ている人で、一年契約で来ている人もいました。
ここでも皆さんに『グリーンランドの独立問題』の話しを聞くと、一応に「デンマークの支援無しには独立は無理だろう」と言っていました。
先住民族である人達が、自分達の力で独立をするにはまだまだ問題が有りそうです
こちらはホテルの全景で、1Fにはスーパーマーケットもあって便利なホテルでした。
Day 52014/06/11
この家は宣教師で丘の上に銅像が有る『ハンス・エゲデ』が元住んでいた家ですが、中は改装されて家具や調度品は無く当時の面影は有りませんでした。
グリーンランド最終日のデイナーはこのレストランへ、旦那様この日買ったフカフカの帽子を被っていきました。
自家製のビールを作っているそうで、お店の中に入ると両サイドにこんな大きなタンクが2つ有りました。
バーコーナーは一瞬アイリッシュパブの様な雰囲気です。
お客さんは殆どが旅行者と思える人達で、雰囲気が良いので皆さん集まって来るのかも知れません。
と言うか、この街には数える程しかレストランが無いので、チョイスに困ります。
本当は寿司レストランが合ったのですが、チェックしたらこの日はクローズでした。
でもこのレストランに来て正解、お料理がとっても美味しかったです。
ウエーターもシェフも、デンマークから来ている人達です。
二人共、ここでしか食べられないお料理を探してメニューをチェック、旦那様は珍しい『MUS K OX』(日本名ジャコウ牛)のお肉をオーダーしました。
私は初めて聞く名前なので、それがどんな物か分かりませんでしたが、毛が長くてバイソンに似た牛ですが、又種類が違うそうです。
グリーンランドやカナダの北極圏にだけ生息していて、体重は300kg以上のかなり大型で、体毛がとっても長く冬に断熱の役割を果たしています。
多分皆さんも馴染みが無いと思いますので、ナショナルジオグラフィックからお借りした写真を添付しましたが、これがジャコウ牛です。
これがじゃこう牛のお肉ですが、何と今まで食べたお肉の中でNO5の中に入るのでは無いかと思う、驚きの美味しさでした。
お肉が引き締まっているのに、とろける様な柔らかさで、例えて言えば牛肉のヒレのような味でした。
私はグリーンランド産のシュリンプをオーダーしたのですが、このお肉談議で写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
でもタイ風なピリ辛の味付けにタイライスが付いて、これ又私好みの味でとっても美味しく完食、グリーランド最終日を飾った満足のデイナーとなりました。
良く初物を食べると長生きすると言いますが、今回の旅で初物のアザラシ、トナカイ、ジャコウ牛、名前が分からないけどこの地方にだけ生息するワイルド鳥と4つも初物食べたので、相当長生きしそうだわ~
Day 62014/06/12
グリーンランドを後にして、再びアイスランドへと向かいました。
空港を飛び立って間も無くすると、眼下に広がる雄大な光景。
帰りも来た時と同じくこのプロペラ機でしたが、アイスランドの空港に近づき車輪が出て無事到着した時にはほっと胸を撫で下し一安心しました。
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