5年ぶりの海外。0歳児、3歳児を連れてデンマークのフォルケホイスコーレへ短期の留学へ。自然溢れる環境に普段よりも楽しそうなこどものおかげで、デンマークの民主主義の形を、幼児教育、高齢者福祉、そして難民問題の切り口から学んだ時間だった。
Day 12015/09/14
さて、11時間、スカンジナビア航空でデンマークへ。親はタリーズで気合を入れる。
コペンハーゲン空港に到着!空港から7日間周遊チケット(鉄道バス乗り放題)を購入し、直結している駅から目的地まで。
構内を歩く。駅内のトイレ利用は5クローネかかる。
途中、コペンハーゲン中央駅にて降り立つ。数ヶ月前に政党が交代し保守派になったため、難民受け入れを行わない方向に。これは市民が自発的に行っている活動。主に宿泊先の案内や、衣類の提供が行われていた。
Day 22015/09/15
留学先であるクローロップホイスコーレに到着。三食全員で食べる食堂。
とにかく気持ちのよい場所。
元々は貴族の所有だった建物を改装。寮やホールなどを加え現在の形へ。外観は当時のそのまま。
駅には改札も仕切りドアももちろんない。チケットは車内で車掌が確認。チケットを持っていない場合は高額の罰金が。
この日はデンマークユースカウンシルにてミートアップ。デンマーク国内の青少年の政治参画を推進する第三者機関の成り立ちや取り組みについてをインタビュー。
意見交換しながら、あっというまの2時間。
国会議事堂へ。この地で前日には、難民受け入れを表明しない政府への抗議デモが行われていた。
前教育大臣とのミートアップ。教育の流れや政策について話を聞く。
国会議事堂周辺の様子。やはり趣きを感じる。
社会政党の青年部とのミートアップ。左は副代表、右は広報戦略のメンバー。二人とも15歳前後で政治に関わりを持ちたいと自分で決め、この政党のユースメンバーに。支持拡大のためのキャンペーンの話など、意見交換は尽きない。こちらにも2時間ほど滞在。あっという間に時間は過ぎる。
あちらこちらに荷台付き自転車が。こちらの通勤ラッシュは、16時。
寮に戻ると、フェミニストのプレゼンテーションが行われていた。さながらTEDのよう。こどもの寝かしつけもあり途中で退出したけれど、聞きたかったなぁ。
Day 32015/09/16
朝から息子とクローロップホイスコーレの広大な緑で遊ぶ。
一角では焚き火ができる。
クローロップホイスコーレから駅までは、森の小道を抜けていく。この道が気持ちよい。
鉄道(DSB)は、車椅子、ベビーカー、大きな荷物専用の車両がある。椅子は折りたたみ式でスペースが十分に確保されている。また、クワイエットルーム(静かに過ごしたい人用)もあり、逆にそこ以外はこどもがどれだけ騒いでも平気。
こちらでバスに乗り換えて、自然遺産の近くにある森のようちえんへ向かう。
タクシーを乗り継ぎ、到着。園長からの話を聞く。目に映る全てが心地よい。
180年前の建築物。周囲の環境ともすべて合う。
市内にもどりカフェにて一息。店員はみなボランティアスタッフで、売り上げは全てアフリカの支援に使われるという、レトロカフェ。チャイが至極うまい。
コペンハーゲン市役所、高齢福祉課とのミートアップ。高齢者状況をヒアリング。日本とデンマークの高齢者への取り組み方の違いを学ぶ。
Day 42015/09/17
さて、今朝も森の小道を抜けて駅へ。連日天気に恵まれ、日本にいるときよりもたくさん歩いている。
駅へは徒歩15分ほど。
鉄道とメトロが交差する駅で降り立つ。この隣の駅はコペンハーゲンビジネススクールがある。
右側にみえる建物が、訪問先の高齢者施設。国際コンペで優勝した設計事務所が設計。2007年に建てられている。
共有スペースの絵のセレクトがとてもよい。
ベランダから落ちない?そんな心配は全くしていないという回答。
危なさよりもいかに人間らしい生活をするかに重点が置かれている。
さて、寮に戻る。irmaちゃんでお買い物。
夕食の時間。食事はビュッフェ形式。
Day 52015/09/18
朝食は8時から。朝はみなゆっくり。
寮の地下にあるランドリー。洗剤は左上のノズルから自動的に入る。
週末前の曜日には朝のホームルームにあたる時間が。校長がピアノを弾き、みなで歌を歌うことからスタート。気持ちがよい。
ライブラリー。新聞もあり自由に閲覧できる。
難民問題を座学で学ぶ。紛争地域出身者の生徒とも意見を交換。学び多い時間だった。
市議会議員とのミートアップ。デンマーク市議会議員はみなボランティアで金銭の発生はない。本業の傍らでこなす議員業務は多忙だが、意義があるものだという言葉が印象的。
Day 62015/09/19
さて、ようやくプログラムも一息。家族でショートトリップへ。道すがらブラックベリーを食べる息子。いいなぁ。
自転車で颯爽と駆け抜ける。みていて気持ちよい。
デンマーク、ヘルシンゴーから、スウェーデン、ヘルシンボーグまでフェリーでほんの20分。日本にはここ感覚はないなぁ。
日本人がつくったというアート作品。ゴミからつくられている。
なにやら人だかり!理由は…
お城からの音楽隊…?滅多に見られない(地元の人いわく)らしく、旅ならではの幸運を味わう。
街歩き。比較すると心なしか、スウェーデン人よりもデンマーク人の方がにこやかで和やかな印象。
スウェーデンからデンマークへ戻る。
世界遺産、クロンボー城を眺める。
気持ちいいなー。家族で乾杯。至極の休日!
寮に戻るとsushiパーティーが。みんな巻いてる姿が面白い。
Day 72015/09/20
日曜日はクローロップホイスコーレから徒歩10分ほどにある、ルイジアナへ。偶然にも草間彌生展が。
こんな気持ちの良い美術館は初めて。
ルイジアナの感動ポイントは、こどもにとっても過ごしやすい場所であるということ。こどものための工作室。大人も没頭。
Day 82015/09/21
プログラム最終日の月曜。コペンハーゲン市役所へ。内装も美しいままを保っている。
都市計画課とミートアップ。デンマークという国を国民が経営している形。市に権限が下ろされていて、建造物のハードから福祉のソフト部分まで、市をとうして企画されていく。
プログラム最後は、アサイラムシーカーや難民が集えるコミュニティハウスへ。難民認定を待つアフガニスタン出身の若者の話を聞く。とても他人事には思えない。日本でも私にできることはあるはずだと、誓った時間。
手作りのバーカウンター。政権が交代したことで、コミュニティハウスの運営も先行きが見えないとのこと。どうか存続されますように。
Day 92015/09/22
寮からみた景色。忘れないな。
さて、最後の朝。たくさん朝ごはんを食べて、コペンハーゲン市内、airbnbの家へと向かう。
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