中東の食事情に関して言えば、アジア出身の私達からすれば種類にも乏しければ、お味もイマイチなのが正直なところです。マイワーストカントリーはイランです。外食産業が発展していないので外食イコール大量の油とお塩にまみれたそれは悲惨な食事でした。毎食耐え忍んだ光景を思い出しました。マグレブ諸国チュニジアにも同じことが言えます。新鮮なドラットに出会うまでは。
1日目2013/08/06
2日目2013/08/07
4日目2013/08/09
ツーリストや駐在外国人、ハイソなチュニジア人向け。店名からも察しがつくようにフレンチスタイルのレストランです。21時過ぎでしたが、予約なしで入店出来ました。
お酒も置いています。瓶ビールは240円、ワインは1500円程度です。ワイナリーが200円で販売しているチュニジアワイン。この価格を考えるといい商売をしていると思いますが、ワインの入手方法が限られているこの国では仕方がない事です。だってどこのスーパーにも商店にもお酒は置いていないのですから。
何故なら、国民の90%がイスラム教徒の為、お酒を飲まない人が大多数だからです。でも、街角のビールを提供する立ち飲みバーは男性客で大混雑しているのが実態です。アルコールの需要はあるのです。違法では無いのですが、アンダーグラウンドの世界です。チュニジア産のワインは自国で消費されるのは僅かでマーケットは外国、海外輸出です。
地中海で取れた鯛のグリルです。フランス語でドラットと言います。新鮮で素材が良ければそれだけで美味です。味付けはお塩のみ。シンプルな調理法と味付けで素材の品質が試されます。古代人もこのようにシンプルに焼いて食べていたかと想像すると変化する時代の中で小さな不変性を感じました。
大、大、大満足でした。
Chez Nous
5 Rue de Marseille
Tunis Tunisia
Tel 71 254 043
床画には当時から漁猟していたであろう海の生物が見られます。鯛、イカ、タコ、エビ、ウミヘビ?!
左のモザイク画が漁猟、右は狩猟、農耕、牧畜、採取の様子です。地中海に面し、古くから海と共に生きて来た沿岸部では鮮度抜群の魚介が食されてきました。
5日目2013/08/10
新鮮なお魚が頂けるのは高級なレストランだけではありません。メディナの大衆レストランでのお食事を紹介しましょう。前菜はサラダです。フレンチドレッシングはチュニジアでは斬新なお味でした。
新鮮で皮はパリッとしていて身は柔らかく絶妙、程よく脂がのっていてジューシーです。お魚の旨味に溢れイタリアンパセリがいいアクセントになっています
前回訪れたレストランChez Nousと互角、いい勝負です。お酒こそありませんが、高級レストランで25ディナール(1500円)のものが1/3の値段の8ディナール(480円)で頂けるとは嬉しい事です。
デザートは頼んではいませんが、お店の人のサービスでスイカが出てきました。ムッシュー、シュクラン!
6日目2013/08/11
翌日ランチにレストランMedinaを再び訪れました。メニューを迷っていたらシェフが厨房に招き、食材や料理をひとつずつ紹介してくれました。前菜は2種類。手前は昨日の鯛のグリルにも付け合わせにされていたタスティーラ Tastiraです。単品でオーダーしました。
タスティーラは青唐辛子と卵、トマト、玉ねぎが入っている定番の煮込み料理です。ピリ辛ですが卵がマイルドでとっても美味です。
奥のモロヘイヤのペーストはお店の方にまたしてもサービスで頂きました。どちらもパンに付けて食します。
主菜はラムの煮込みほうれん草のソース。お肉は柔らかく、しかりした味付けで後にじんわり辛味が続きます。こちらもパンに付けてソースごと頂きます。
そして、この日もスイカをご馳走になりました。
新鮮な食材は地産池消が一番ですね。
Restaurant Medina
51Souk Belat
Tunis Tunisia
旅のルート
コメントする