韓国といえば、ソウルへの食事、買い物を目的とした格安ツアーのイメージが大きいと思います。
今回は、そんな旅ではなく、豪華寝台列車へラン号に乗車し快適に韓国を周遊してきました。大きな町ばかりではなく途中で立ち寄った田舎町や海岸の景色がとても印象に残っています。
Day 12011/05/15
千歳からKE(大韓航空)にてソウル仁川(インチョン)空港へ。ソウルからバスで約1時間、携帯電話のサムスンで有名な水原へ。夕食は市内レストランにて焼肉を食べ、明日からの観光に備えます。写真は今回乗車するへラン号です。韓国発の観光用豪華寝台列車です。
Day 22011/05/16
午前、世界遺産水原華城へ行きました。朝鮮王朝後期の1794年、第22代王・正祖(チョンジョ)が政争により悲運の死を遂げた父を悼み、2年8カ月の歳月をかけて造り上げたものです。「チャングムの誓い」のロケ地としても使われました。
水原華城を見学後、市内の韓国民族村へ。歴史建造物を野外博物館として保存しているところです。昔ながらの韓国の農村風景を見ることができました。韓国中のいろいろなところから伝統家屋を移築したというから驚きです。昔の日本のようでどこか懐かしい感じが。
民族村内のレストランにて昼食。本場の石焼ビビンバです。辛い物好きの私はコチュジャンを追加でかけました。おいしかったです。韓国のレストランでは必ずコチュジャンがテーブルに醤油やソースのごとく置かれています。辛いもの好きにはたまりません。
Day 32011/05/17
午前、ホテルを出発し水原の駅へ。いよいよへラン号乗車となります。改札では伝統的な民族衣装チマチョゴリに身を包んだスタッフが歓迎に来てくれました。その後列車の発車まで専用VIPルームにてしばし待ちます。VIPなんて、なかなか経験できない。。
へラン号出発。列車はまずは南に向かいます。自分の部屋等を一通り確認し、車内にてリラックスタイム。コーヒー、紅茶、軽食のサービスです。乗車中はいつでも利用できました。目的地の谷城までのんびりコーヒーを飲みながら過ごしました。
昼食は車内にてお弁当。どんなものがサービスされるかと思ったら、なんと寿司です!味噌汁も一緒にサービスされます。同じアジア人を感じました。しかし、ところどころキムチ風の唐辛子ペースト味のおかずがあるのは、やはり韓国。おもしろい。
昼食を楽しみながら列車はさらに南下。谷城到着です。到着後、旧谷城駅周辺の散策を散策しました。旧線を写真のSL列車に乗車し約30分の列車の旅を楽しみました。列車好きにはたまらないですね。まさにローカル線の旅。旅情溢れる素晴らしい経験となりました。
谷城見学後、へラン号専用のバスに乗車し次の目的地楽安村へ。楽安村は昔ながらの町並みをとどめているところで、村内をのんびり歩くことができました。写真は村の高台から見た景色。のどかな村でした。屋根の感じがなんとも素晴らしい。
楽安村見学後、谷城の市内にて夕食を食べます。そして列車に戻りました。食堂の設備がないため、列車内でごはんが食べれないのは残念ですが、その分各下車地のローカルグルメが味わえるので、それもまた一興です。夜は写真のラウンジでくつろぎました。
Day 42011/05/18
寝ている間に列車は海岸沿いを走り今度は東へ向かっていきます。目を覚ますと列車は統営に間もなく到着というところ。一度下車し、市内にて朝食。韓国スタイルの朝食です。ごはん、スープ、おかずと日本にそっくり。唯一の違いはキムチか!?
Day 52011/05/19
洗兵館へ。ここはイ・ギョンジュン第6代統制使(水軍を総指揮する朝鮮時代の官職)により1605年に建てられた統制営(李舜臣が閑山島に設置した軍営)の客舎です。
洗兵館は景福宮の慶会楼や麗水の鎮南館とともに現存する最も広い面積をもつ朝鮮時代の建物として知られています。階段を100段くらい上りようやく到着しました。
統営見学後、一度列車に戻り、一路慶州へ向かいます。半島の東端に向かって列車は走ります。朝から動いたので少し疲れました。列車では部屋に戻り小休憩です。眠たかったので自室にて仮眠をとります。次は世界遺産の古都慶州。楽しみです。
統営から約3時間30分列車で走ると、いよいよ古都慶州へ到着です。慶州は世界遺産に登録されている古都。日本では京都や奈良にあたります。写真は世界遺産仏国寺の境内です。広い敷地内をのんびりと散策しながら韓国の仏教歴史についてガイドから説明を受けました。
仏国寺(プルグクサ)と石窟庵(ソックラム)はきらびやかな新羅の仏教文化の核心で、535年に新羅の法興王(不詳~540年)が母の意に従い、国の安定のために建立しました。
境内は結構広い。2時間半かけてゆっくり回りました。
Day 72011/05/21
列車は前夜から走行し、ひたすら北上していきます。朝起きると列車は引き続き北上を続けており、楸岩駅を目指していました。ここは現在定期列車が運行しておらず、日の出見学の穴場スポットになっています。運よく雲の切れ間から朝日をみることができました。
見学後、さらに北上。正東津(チョンドンジン)到着です。正東津は江原道江陵市にある小さな海岸の町で、韓国で最も海に近い駅である正東津駅がある所です。また、人気ドラマ「砂時計」のロケ地でもあります。帰国後「砂時計」を見ようと思いまだ見れてません。。
正東津近くのローカルレストランにて朝食を食べた後、食後のお散歩です。武陵渓谷へ。美しい渓谷の午前中の散歩はとても快適でした。川沿いの遊歩道を約1時間散策しました。朝食後の軽いお散歩と思っていましたが、結構しっかりと歩きました。
武陵渓谷の散策後にはすっかり昼食の時間。さっき食べたばかりと思っていましたが、不思議とお腹はすきます。昼食は、へラン号車内にて最後のお弁当。その後ソウルへ戻ります。いよいよ2泊3日のへラン号の旅が終わりを迎えようとしています。ソウルまでの移動は車窓の眺めを楽しみました。
ついにソウル到着。へラン号にてぐるっと韓国を周遊してきました。最後は、ソウルにて宮廷ディナー。「チャングムの誓い」の料理監修をした韓先生が運営する「宮宴」にて宮廷料理を食べました。洗練された味に納得。ソウルに一泊し翌日帰国しました。
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