卒業旅行先として選んだのはロシア。訪問地はサンクトペテルブルク、ムールマンスク、モスクワ。特に北極圏の都市、ムールマンスクは印象的でした。2月の厳冬期、とにかく寒かったです。
「卒業旅行」と格好良く書いたのですが、実は就職活動がうまくいかなくて空気を変える意味で決断した旅行でした。旅行後、卒業式目前で内定を得たものの、隠れブラック企業で今年の2年で退社。人生の悲哀を20代で味わいました。
それでも、ムールマンスクで見た絶景は何か勇気を僕に与えてくれました。あの時の感動は今でも忘れられません。
コストは総数で20万代半ば。少し高いですね。行き方はアエロフロート・ロシア航空でモスクワ乗り換えのサンクトペテルブルク行き。所要時間は約10時間です。
Day 12013/01/29
今回も成田空港からアエロフロートロシア航空を利用します。モスクワ経由のサンクトペテルブルク行きです。
アエロフロートロシア航空の機種は最新機に変わりましたが、ネタは多い航空会社です。モスクワでの乗り換えがわかりにくいので要注意です。
夜のサンクトペテルブルク、ネフスキー大通り。とても美しいのですが、とにかく荷物が重たくて辛かったです。プルコヴォ国際空港から中心地へは、モスコフスカヤまでバスに乗り、そこから地下鉄2号線に乗り、ネフスキープラスペクト駅下車です。
サンクトペテルブルクで泊まったホステル(Apple Hostel)。寒さ防止のために二重扉になっています。ここで、中国人の旅人とベラベラ話してました。結局、寝たのは深夜。なお、駅からは歩いて10分です。
Day 22013/01/30
サンクトペテルブルクはふらふら歩くだけでも楽しい街です。みごとに凍ってますね。これは驚きました。太った鳩がとことこ川を歩いていました。ホステルから5分の距離です。
夕方にはロシア美術館に行きました。ここはレーピンやシーシキンなどロシア人が描いた絵画が多数、所蔵されています。おすすめです。館内に差し込んでくる日差しが美しかったです。冬のペテルブルクはなかなか晴れません。
ホステルから歩いて20分の距離です。
Day 32013/01/31
前回の旅行で行けなかったペテロバブロフスク要塞。この縦の尖塔が本当に目立ちます。
サンクトペテルブルクは、モスクワとの比較で「3次元の都市」と言われます。未来型の人工都市、サンクトペテルブルク。未来へと飛翔する都市のシンボルとも考えられますね。ゴーリコフスカヤ駅から10分です。
ここには歴代のロシア皇帝の墓があります。隣で2人のロシア人があれこれ熱心に話していました。
Day 42013/02/01
ロシアと言えば地下鉄です。豪華な内装の割に電車はボロい。このアンバランスが最高なのです。
ところで、今回の旅行では2回「テロ犯」として疑われました。駅舎に入ると、警官に呼び止められました「こっちに来い」と。ボディチェックを受けると「行ってよし」。ロシアでわざわざテロをする暇な日本人はいませんよ。この駅はネフスキー・プラスペクト駅です。
この日の主役は「政治史博物館」です。共産主義時代に興味のある人間には宝の山でした。マニアックな博物館ですね。多くの小学生が校外学習で訪れていました。ゴーリコフスカヤ駅から5分です。
オフシーズンということもあり、館内はガラガラ。疲れていたので、第二次世界大戦の映画を見ているうちに眠ってしまう、という重罪を犯す。
これは有名なスプートニクですね。
Day 52013/02/02
いよいよサンクトペテルブルクからムールマンスクへ向かいます。夜行列車で27時間の旅です。乗った車両は3段寝台の6人部屋です。とにかく、寝る→テレビを見る→たまに外に出る→食べる→寝る、この繰り返しでした。なお、現在のレートでサンクトペテルブルクからムールマンスクは約8000円です。
途中駅ではこのような果実が売られています。食堂車は高いのでこのような機会に食料を入手します。
Day 62013/02/03
12時31分。ついにムールマンスク駅に到着しました。ここが、旅客を扱う駅では最北端の駅。「来てしまった」という感覚の方が近かったですね。今まで見たこともない「青」の美しさ。「北極圏に来たな」という感動がこみ上げてきます。
中心地にはスケートリンクが張られており、みんな思い思いに滑っていました。それにしても、これでもお昼時なんですよね。北極圏だから、もっと田舎だと思っていたら結構な都市でした。
Day 72013/02/04
旧式の砕氷船レーニン号です。残念ながらオフシーズンでしたので、中に入れませんでした。大きいと思ったら、現地住民曰く、小さい砕氷船だよ、と。
やっぱり、ロシア、スケールが違いますね。駅から歩いて5分。港の近くには小さなホテルがあります。
ムールマンスクで知り合った日本語を勉強しているロシア人と一緒に、そり滑りに挑戦しました。けっこう、難しいですね。それと疲れます。
Day 82013/02/05
ムールマンスクではお寿司にも挑戦しました。もしかしたら、世界最北の鮨屋でしょうか。北の海だったので、ネタがとても新鮮でおいしかったです。北極圏寿司です。
この日は郊外にあるアリョーシャ像を見に行きました。アリョーシャは第二次世界大戦の対独戦を記念して建てられました。しっかりとにらみをきかせています。
行き方は トロリーバス№2・3・4で「ガガーリナ(Гагарина)」下車。ここから、徒歩20分。冬ですと倍の40分は見てください。
それにしても、最寄りのバス停から歩いて1時間。厳冬の中の1時間歩く、というのは本当に体力を使います。
アリョーシャ像は丘の上にあります。ですから、とっても寒いです。この写真の撮影後、Iphoneもカメラも止まりました。
静かで、雲海が広がる。本当に自分自身が地球上でちっぽけな存在に思えてきます。
一人でここに立っていると、じんじんと体が痛くなり、指の感覚がなくなっていくのが分かりました。「このまま立っていたら凍死するのかなあ」と、人生で初めて「死」を意識した瞬間でした。でも、この景色は僕にとてつもないパワーを与えてくれました。
北極圏から南向きの景色です。
Day 92013/02/06
ムールマンスクからモスクワまでは飛行機を利用しました。この写真はモスクワ到着時。0度でも、とても暖かく感じました。
結局、ムールマンスクではオーロラは見られませんでしたが、美しい「青」を見られて大満足でした。
Day 102013/02/07
有名なワシリー寺院です。本当にかわいらしい教会です。近くには赤の広場があります。ここで初めて日本人に会いました。
赤の広場の近くではソチオリンピックに向けたメッセージBOXが置いてありました。もちろん書きました。ちなみに、インタビューみたいなものを受けました。
この日はチュルパンハマートヴァが所属している現代人劇場に行きました。演目はジャーナリストを扱ったものでした。言葉はわからなくても、演技の迫力がすごかったです。残念ながら館内は撮影禁止なので。
場所は地下鉄ツルゲーネフスカヤ駅下車。券は当日で購入できます。
Day 112013/02/08
泣く子も黙るKGBの総本山です。現在もKGBの後釜、FSBの本部です。何か威圧的ですね。赤の広場から歩いて30分ほどです。
時間ぎりぎりで着いたトレチャコフ美術館。1時間しかいれませんでした。風景画がきれいでした。もう少しいたかったです。地下鉄トレチャコフスカヤ駅下車です。
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