
トルコのお酒はこんなかんじ!水を入れると白くなるラク(RAKI)他、ビールやワインをご紹介

イスラム教では飲酒は禁止されていますが、イスラム教徒でもお酒を飲む人がいる国があります。それが、政教分離体制がとられているトルコです。トルコではお酒はどのように飲めばいいのでしょう。またマナーなどはあるのでしょうか。この記事ではトルコにおけるお酒の事情と有名なラクやビール、ワインについてトルコ旅行通の筆者が解説します。
こんにちは。Compathy MagazineライターのZonです。
突然ですが、みなさんはお酒は飲まれますか?旅先で、その土地ならではのアルコールを嗜むのが楽しみという方も多いのではないのでしょうか。
この記事では、(一般的にはお酒NGのイスラム教徒が多い)トルコのお酒について解説します。一度は聞いたことがあるかもしれない、ラクという白く濁る有名なお酒や、トルコ料理とも相性が良くレストランでも注文できるビールやワインについてもご紹介します。
■目次 1ページ目:トルコでの飲酒環境 - イスラム教とお酒の関係 - トルコのお酒の法律・酒税と旅行の時の注意事項 2ページ目:トルコのお酒「ラク」 - ラク(yeni raki):水を入れると白濁する不思議なお酒 - トルコ料理と相性抜群の国民的なお酒”ラク”(yeni raki)とは? - 一般的な”ラク(yeni raki)の飲み方 - メロンとチーズがおすすめのおつまみ 3ページ目:トルコビール - トルコビールの種類とおすすめの銘柄 - エフェスビール:トルコでビールといえばこれ! - ボモンティ:エフェスに並ぶ人気ビール 4ページ目:トルコワイン - トルコワインの種類とおすすめの銘柄 - ドルジャ:トルコでワインの老舗といえばこれ - カヴァックルデレ:赤ワインが充実しているメーカー 5ページ目:トルコの飲酒マナーと、その他トルコ関連情報 - トルコの乾杯マナーとお酒にまつまわる名言・ことわざ - イスラム教徒が大半を占めるトルコの宗教事情とは? - トルコ精通者が語る!ビザの申請方法と滞在許可証・イカメットとは? - 観光情報を収集する前に、トルコの治安情報をチェック!
イスラム教とお酒の関係
一般的なイスラム教徒はお酒を飲みませんが、それは一体なぜなのでしょうか。その答えはイスラム教の聖典、クルアーン(コーラン)に書かれています。クルアーンには「酒と賭矢、偶像と占い矢は、忌み嫌われる悪魔の業である」という記述があります。これらは敵意や憎悪を起こし、アッラーに祈りを捧げる妨げにもなりうる、との記述もあります。
そのため、イスラム教ではお酒はハラール(飲食を許されたもの)ではないとされており、国によっては酒の販売や鋳造が法律で規制されていることもあるのです。
一方、トルコはイスラム教徒が多い国ではありますが、政教分離をかかげており、お酒の販売は部分的に認められています。
トルコのお酒の法律・酒税と旅行の時の注意事項
■法律
トルコの法律での飲酒可能年齢は、18歳以上からです。18歳未満の場合、その人が飲まなくても購入することはできません。
販売についても、レストランやバーでは適用外なのですが、小売店などでは夜の10時から翌朝の6時まではお酒の販売が禁止されています。ホテルの部屋で飲みたい場合は、日中に買うなどしましょう。
■酒税
イスラム色の強い与党が政権を獲得して以来、トルコにおける酒税もあがる一方です。それは、10年くらい前に比べて、店頭で購入できる缶ビールの値段が8割ほど上がったことからも明らかです。
■旅行の時の注意点
日本人であっても、旅行中はその滞在国の法律が適用されます。つまり、トルコでは未成年であっても18歳以上であればお酒を飲むことができるのです。とはいえ、日本でお酒を飲んだことがないのにいきなり異国の地でアルコールに挑戦するのは危険も伴います。なるべく一人で飲まないようにする、飲み過ぎないようにする、レストランなどで飲むならホテルの近くのレストランにする、など、十分に注意する必要があるでしょう。