
まさに明鏡止水!ミルフォードサウンドの隠れ名所「ミラーレイク」

南半球にあるニュージーランドは温かく牧歌的なイメージ。しかし、実は南極寄りの南島では氷河が生み出すフィヨルドの絶景を楽しむことができます。その最大のフィヨルド・ミルフォードサウンドにはミラーレイクという隠れた名所が存在します。
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
“フィヨルド”と聞くと、まずノルウェーを思い出しますよね。氷河の浸食によって複雑に入り組んだ断崖の入り江は、実は南半球のニュージーランドでもお目にかかることができるんです。
今回はそんなニュージーランドの美しいフィヨルドを映し出す、明鏡止水の小さな湖「ミラーレイク」についてご紹介します。
ミルフォードサウンドとは

フィヨルドの美しき景観 Photo Credit by Bernard Spragg. NZ via flikr Public Domain CC0 1.0
ニュージーランド南島南西部、世界遺産テ・ワヒポウナムの一部である「フィヨルドランド国立公園」。そこに存在する大小14のフィヨルドのうち最大とされるのが「ミルフォードサウンド」です。
年間降水量6,000mmを超える豊富な水量から繰り出される、最大落差1,000mもの壮大な滝。それらと1,200m以上の切り立ったフィヨルドが織りなす極上の自然美に魅せられ、毎日何千人もの観光客が足を運びます。
ミルフォードサウンドの隠れた名所「ミラーレイク」

明鏡止水の如く澄み切った湖 Photo Credit by Arran Bee via flikr CC BY-ND 2.0
南部の町テアナウとミルフォードサウンドを結ぶミルフォード・ハイウェイ(テアナウ・ロード)上には、実は隠れた名所があります。それが「ミラーレイク」。
“ミラー=鏡”という名の通りに明鏡止水の澄み切った湖面に映し出された雪山の絶景は、もはや息を呑むしかありません。

逆さ文字の看板 Photo by Compathyログブック(旅行記)
ミラーレイクのもう1つの楽しみは、湖に設置された逆さ文字の小さなこの看板。
湖面に映ってはじめて「Mirror Lake(ミラーレイク)」と正しく読めるという、ユーモアあふれるセンスもまた観光客の心をくすぐりますね。
明鏡止水のごとき澄み切った静謐な湖

この透明度! Photo by Compathyログブック(旅行記)
明鏡止水の湖の真骨頂はこの湖の中にもあります。湖に眠る倒木らが、そこにあるかのごとくはっきりと見てとることができます。
見てください、この恐ろしいほどの透明度!14,000年という悠久の年月をかけて氷河が生み出した芸術です。
中国四川省の九塞溝や北海道の神の子池、青森の青池などでも同じ現象を見ることができますが、ここもまた実に幻想的な世界です。
ベストショットを狙うなら

この透明度! Photo by Compathyログブック(旅行記)
美しい鏡面の姿を写真に収めたい場合は、次の条件が必要になります。
まずは晴天、次に無風。ちょっとでも波が立つと湖面が歪んで美しい鏡面とはなりません。哀しい事実ですが、実は年間3分の2も雨が降るというこの地域。天を味方に付ける必要もあります。
またなるべく早朝の方が光の反射(リフレクション)も少なくておすすめです。
おわりに
ニュージーランドは温かい国のイメージがありますが、実はこうしたフィヨルドのほかに、タスマン氷河やフォックス氷河、フランツジョセフ氷河など多くの氷河が存在し、観光客は気軽に氷河トレッキングやボートクルーズを楽しむことができます。
氷河というと極寒の北極圏の国まで行かないと……と二の足を踏むイメージが強いですが、より気軽に氷河を楽しめるニュージーランドへぜひ足を運んでみてください!
もちろん、運が良ければオーロラも見ることができますよ!
ライター&Photo by:Mayumi

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