
この町並みは法令で決められている?クロアチア・ドゥブロヴニクの旅行記

ドゥブロヴニクの旧市街を歩くとあることに気づきます。小道を歩いていても石の建物、石の通路ばかり…!実はこれには法律が絡んでいるのです。このようなことを知りながらクロアチア・ドゥブロヴニクの旧市街を歩くとなかなか楽しいですよ!
こんにちは、Compathy Magazineライターの新田浩之です。
前回の続きで今回はドゥブロヴニクの意外な素顔に迫ってみたいと思います。ドゥブロヴニクを歩いていると、どうしても教会や宮殿に目が行きがちです。しかし実は何の変哲もない建物や道こそ、ドゥブロヴニクの特徴が現れています。
ドゥブロヴニクは石の街

Photo credit: Nitta Hiroshi「中世の雰囲気がそのまま残っているドブロヴニクNO1」
13世紀には石と泥を混ぜた建物や木造の建物も数多く存在していました。これだけ狭い場所に建物が密集しているので、火災が起こるとあっという間に燃え広がってしまいます。実際に1296年の大火災では新地区の大半が焼けていまいました。
政府は燃えにくい石の建物にするように呼びかけましたが、あまり効果はありませんでした。そしてついに1406年、「木造建物から石の建物にしなければならない」という超強硬な法令が発表されたのです! その結果、石の建物が急速に広がりました。貴族たちはコルチュラ島にある石を使って建物を建てたのです。
確かに旧市街を歩いていると、火災が発生したらあっという間に燃え広がりそうな雰囲気がします。1990年代のユーゴ紛争で耐え抜くことができたのも、先人の知恵のおかげかもしれませんね。
道は直線、だから空気の通りがいい

Photo credit: Nitta Hiroshi「中世の雰囲気がそのまま残っているドブロヴニクNO1」

Photo credit: Nitta Hiroshi「中世のまま雰囲気が残っているドブロヴニクNO2」
私は旧市街のプラツァから少し北に入った場所にあるホステルに泊まりました。道路の配置のせいか分かりませんが、風の通りがとてもよく、逆に寒かったのを覚えています。このようなことを知りながら旧市街を歩くとなかなか楽しいですよ。
ライター: Nitta Hiroshi
Photo by: Nitta Hiroshi「世界一周の幕開けはニューヨークから!」
*Nitta Hiroshi「中世の雰囲気がそのまま残っているドブロヴニクNO1」
*tabitabi parsley「船で国境越え。イタリア・バーリからクロアチア・ドブロブニクへ・・・」