アメリカの実生活と映画の「アメリカンドリーム」はどう違うのか?

実際、人気テレビドラマや映画の大半は、設定とは異なる場所で撮影されています。ワシントンD.C.が舞台になっている映画の多くは、ロサンゼルスで撮影されていたり、もしくは造られたセットだったりします。

アメリカ合衆国は年間を通して、世界中から人々を惹き付けています。ニューヨーク、マイアミ、ワシントンD.C.、ラスベガス、そしてカリフォルニア州は観光客に人気のスポットです。エンタメ産業によってこれらアメリカの人気スポットを大々的にフィーチャーされ、いかにそこでの暮らしが素晴らしく楽しい場所であるかが強調され、いわゆる「アメリカンドリーム」を描くような数々の映画が生み出されています。

しかし実際、人気テレビドラマや映画の大半は、設定とは異なる場所で撮影されています。ワシントンD.C.が舞台になっている映画の多くは、ロサンゼルスで撮影されていたり、もしくは造られたセットだったりします。ニューヨークが舞台の映画の多くは、コスト削減のためにトロントで撮影されるケースが多いのです。

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あなたがアメリカに対してどんなイメージを持っているかわかりませんが、私も多くの人と同様、これらの人気スポットを訪れて、しばらく住んでみたいと思っていました。そして、それは現実のものとなりました。2008年にマイアミに5週間、2009年にニューヨークに5週間、そしてカリフォルニアに6週間滞在し、これらの場所の素晴らしさに私は圧倒されました。

しかし今考えると、私はただこれらの場所へ訪れることができた事実に幸せを感じていたのかもしれません。さらに私はサマースクールの学生として、リッチな留学生たちに囲まれて生活していました。そのため、リムジンやカクテル、VIPパーティーや最高クラスのナイトクラブなどは、日常の一部となっていました。

その後、私は2010年にアメリカで勉強し、2014年に数ヶ月間カリフォルニアに再び滞在。アメリカにいる間は様々な場所を訪れました。それらの経験と記憶から言えることは、本当のアメリカは、「アメリカンドリーム」のイメージと違うということです。アメリカで暮らすのが悪いと言いたいのではなく、ヨーロッパでの暮らしとは全く違うということです。多くの人々がアメリカでの新しい生活で驚くであろうことをいくつかご紹介します。

英語を話せないアメリカ人はたくさん存在する

アメリカは世界中からの移民で溢れています。ぱっと見た感じ、彼らはアメリカの文化に同化しているように見えますが、マイアミ南部やシカゴ、カリフォルニアの一部地域などでは、英語が一言も通じない人々がたくさん存在しています。

その理由は簡単。彼らには英語が必要ないからです。例えば、カリフォルニアには巨大なチャイニーズコミュニティとベトナムコミュニティがあり、彼らは全く英語を話しません。自分たちのコミュニティの外に出ないので、英語を話す必要がないのです。

また、英語を話さないラテン人口もかなりいます。カリフォルニアではほとんど全てのものにスペイン語表記があり、日常的にもスペイン語が使われているので、英語を話す必要がありません。あなたの乗ったタクシーの運転手が英語を話せない可能性もあるのです。実際、私がニューヨークでタクシーに乗ったときは、ほとんど毎回そんな状況でした。

運転できない、もしくは運転が嫌いなら考え直せ

私は車の運転が好きではありませんが、カリフォルニアでは(そしてニューヨークやシカゴなど、大都市を除くほとんどの場所では)どこへ行くにも運転しなければなりません。すべてが散らばっているので、ちょっとした用事でも長時間車の中で過ごすことになるでしょう。公共交通機関には期待できません。そんなものはたいてい存在しておらず、もしあったとしても、使い心地はよくありません。そういうこともあって、大きな都市に住んでいると、駐車スペースを見つけるのにいつも苦労します。

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フレンドリーさは必ずしも本物ではない

アメリカ人はとってもフレンドリーです。「今日の調子はどう?」という挨拶から始まり、どこに行こうと最初はとても素敵に思えます。しかしレストランやバーではチップを置かなければ、親切にしてくれないこともあります。少なくとも合計金額の12%のチップは置いていきましょう。2009年に私が友達と食事をしたときに、チップの金額が少なすぎてウエイターに追いかけられたこともあります。

全てにゴージャスを期待してはいけない

もしニューヨークやマイアミ、L.A.に住む人々が全て巨大なコンドミニアムに住んでいると思って、ここへ移住したいと夢見ているなら、現実と向き合う必要があります。大半の人は、アメリカの大都市に引っ越すと生活のレベルを落とさなければなりません。

もし1000ドル以下の家賃で共用設備付きの小さな部屋が見つかればラッキーなほうで、こういった物件は街の中心部では絶対に見つかりません。映画の『セックス・アンド・ザ・シティ』のようにハイヒールで出掛けるなんてことはなく、実際は洗濯物を抱えて近くのランドリーショップへ出掛けることになるでしょう。なぜなら一部の贅沢な人しか洗濯機を所有していないからです。

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多くの人が驚くアメリカが抱える最も大きな問題は、ホームレスがどこにでも存在していることです。特に繁華街では、駐車場だろうと高級ホテルだろうと銀行だろうと、そこらじゅうにホームレスが寝ています。ホームレスの多くは、繁華街の中心地でフェンスや壁を利用してテントを張って生活しています。

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Compathy Magazine編集部

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