Potluck Partyで知る「文化の違いを違いとして受け入れること」

インターナショナルスクールでは、年末最後の登校日には、いつも「Potluck Party」というイベントが開催されます。このイベントで、文化の違いをそのまま違いとして受け入れる経験の積み重ねることによって、お互いが気持ちよい交流ができると感じました。

Compathy Magazine編集部が送る
\ 今月のおすすめ記事! /

こんにちは、Compathy MagazineライターのSeinaです。
私は現在家族とシンガポールで暮らしています。12月になり、息子が通うインターナショナルスクールがクリスマス休暇に入りました。年末最後の登校日には、いつも「Potluck Party」というイベントが開催されます。

https://www.compathy.net/tripnotes/20539#episode-193912

Photo credit: Seina Morisako「Foods in Singapore

それぞれが食べ物を持ち寄るスタイル

息子のインターナショナルスクールでは、小学生は学期末にクラスでパーティーを開きます。その際、生徒各自で食べ物を持ち寄るのですが、メニューがかぶらないように、事前に親同士で調整を行います。

メールでやりとりしている中で驚くのは「基本、なんでもあり」なこと。絶対に手作りしたものという決まりはないので、購入したお菓子を持ってくる人もいます。誰かがポップコーンを持っていくと言うと、「じゃあうちは違う味のポップコーンで」と、なかには非常に軽い感じのやりとりも。

息子と同じクラスの韓国出身の親御さんから「キンパブ(韓国風海苔巻)を作る」とメッセージが届いたので、私はおにぎりを持っていくことにしました。

https://www.compathy.net/tripnotes/20539#episode-193912

Photo credit: Seina Morisako「Foods in Singapore

学校で行われるイベントと親の役割

そしてパーティー当日。食べ物は子供、もしくは親が自ら持参し、ボランティアで並べていきます。ちなみに「スクールボランティア」という学校の運営をお手伝いする係はありますが、そのほかの親に係はありません。親同士で当日誰が来るかという確認もありません。日本の保護者会の役員、係制度しか知らなかった私にとって、このシステムはとても衝撃的でした。

なぜ係を決めなくてもイベントが成り立つのか。それは単純に、係を決めなくてもいい規模のイベントだから。食事を並べるだけで開催されるイベントはとてもシンプル。確かにこれなら親の参加の強制は必要ないなと実感しました。ちなみに食事の後、子供たちは「board game」というイベントが予定されていて、親はその前に帰るというスケジュール。シンプルなスケジュールゆえに、とても気軽に楽しむことができ、イベントの本来のあり方を改めて考えさせられました。

https://www.compathy.net/tripnotes/20539#episode-193912

Photo credit: Seina Morisako「Foods in Singapore

パーティーを楽しく過ごす「コツ」

Potluck Partyにおいて気をつけなくてはならないのは、誰にでも受け入れられる食べ物を持ち込むこと。ナッツを使ったものは持ち込み禁止です。そしてアレルギーのあるお子さんのために「食べ物に何が含まれているか」をリストにして担任の先生に渡します。

そのほかにも少しだけ工夫をします。今回おにぎりを持ち込む際、私はおにぎりをすべてラップで包むことにしました。それはあるアジア系のお母さんから「国によっては人の手で握られたものに嫌悪感を抱くこともあるからラップに包むといいわよ」と、教えてもらったからです。

文化の違いに対して、それを単なる違いとして受け入れる。違いを受け入れやすくするために少しの工夫を心がける。これがPotluck Partyを楽しく過ごす「コツ」のようです。

https://www.compathy.net/tripnotes/20539#episode-193909

Photo credit: Seina Morisako「Foods in Singapore

忘れがたい春巻き

ラップのおかげか、私の持ち込んだおにぎりはクラス全員の子に大人気でした。盛り上がっているパーティーの途中で、クラスの中華系の女の子の祖父母が到着。彼らは英語が全く話せないので中国語ができるお母さんがお手伝いをしながら持ってきてくれた春巻きをお皿に並べました。

パーティーの途中ということもあり、子供たちはあまり春巻きに興味を抱がず…。そこで親の数名が食べ始めたのですが、あまりにおいしくてびっくり! すぐさま私はその生徒の祖父母に駆け寄って「好吃(ハオチー)」(「おいしい」という意味)と話しかけました。そのときの彼らの嬉しそうな顔を見て、私まで嬉しくなりました。

食文化は多種多様なので、誤解を招きやすい場合があります。しかし同時に、相手を心から理解するきっかけにもなるのです。息子のクラスでは10カ国ほどの国籍を持った子供たちが一緒に学んでいます。彼らは小さな衝突もあるようですが、基本的にはとても仲良く過ごしているようです。

それはこのPotluck Partyのような文化の違いをそのまま違いとして受け入れる経験の積み重ねることによって、お互いが気持ちよい交流ができているからなのだなと感じました。

ライター:Seina Morisako
Photo by: Seina Morisako「Foods in Singapore

シンガポールの旅行記はこちら

*Seina Morisako「Singapore Days
*Seina Morisako「Foods in Singapore

Seina Morisako

Seina Morisako

アジアの現代アートと伝統芸能をこよなく愛すシンガポール在住のブロガー。海外子育て中故「子連れ旅」、「教育 in 外国」等少し変わった視点込で色々追いかけています。ブログ:別客气



関連する旅行カテゴリ

# イベント # 世界の料理・グルメ・ごはん # シンガポールの料理・グルメ # シンガポール

関連する旅行記事