
【コラム】異次元が融合する混沌の国、摩訶不思議なマカオ

帝国とは真逆の雰囲気が漂うマカオが存在している。そこには洗濯物が外にかかった古びた下町が広がっている。そのギャップに混乱する人も多いだろう。「ここは同じ世界なのか?」と。その魔物が潜んでいそうな不思議な魅力に、人々はつい、何度も足を運んでみたくなるのかもしれない。
夜が更けると、眠らない街マカオが顔を出す。派手なネオンが輝き出し、昼間おとなしく影を潜めていた帝国が、蓄えていたパワーをこれでもかと放出しようと動き出す。
巨大なカジノとショッピングモール、そして豪華さを極めた派手なホテルが数軒そびえ立つ街中は、まさに王国のよう。開発が進むコタイ地区には、いくつもの帝国が、縄張りをはるかのごとく、我が一番と君臨している。
しかしすぐ側には、帝国とは真逆の雰囲気が漂うマカオが存在している。そこには洗濯物が外にかかった古びた下町が広がっている。
そのギャップに混乱する人も多いだろう。「ここは同じ世界なのか?」と。その魔物が潜んでいそうな不思議な魅力に、人々はつい、何度も足を運んでみたくなるのかもしれない。
小さな土地に別次元が融合するマカオ。混沌とする異世界が隣り合う摩訶不思議な国へようこそ。
文・写真:KANA(世界を飛び回るトラベルフォトジャーナリスト。人々の暮らしや世界観を写真と文で表現。多数のメディアで旅の連載を持ち、ガイドブックも手掛ける。)
取材協力:マカオ観光局