5分で分かるカースト制度!インドの歴史と現在の実情は?

カースト制度は身分によって階級を分ける、インドで昔使われていた制度です。所属する階級によっては、結婚や食事にも影響が出ることも。今回はインドで使われてきたカースト制度を分かりやすく解説し、インドの現状と合わせて紹介します。

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インドの身分制度、ヴァルナ(種姓)

1. バラモン

ヴァルナの最高位。ヒンドゥー教やバラモン教の司祭階級で、宗教的な支配者階級の種族。世襲的にヴェーダ聖典を語り伝え、呪術的な力を持っていると言われていました。
最上位に位置していた彼らは、その権威と利権を守るために、いくつもの規制を作りました。
また、知識階級とされ、大臣や裁判官などの職業に付く人が多かったです。

2. クシャトリヤ

ヴァルナでの第二位の種族で、貴族または武士階級。クシャトリヤとは、「権力を持つ者」という意味を持ち、政治や軍事的支配をしています。王族や貴族の少数を占め、バラモンの人々と並んで支配者階級を作りあげています。

3. ヴァイシャ

ヴァルナの第3位の種族で、市民とも呼ばれています。そして、ヴァイシャまでが上位カーストとされます。
ヴァイシャは、もともと農耕や牧畜、手工業などの仕事をする庶民的な階級でした。ヴァルナには、「ヴァイシャはクシャトリヤによって喰われるもの」という言葉が存在し、ヴァイシャが生産しクシャトリヤに納めていました。
シュードラと異なる点は、ヴァイシャはバラモン教のヴェーダ聖典を学べることで、「再生族」とも言われていました。
しかし、都市住民が多くなってくると、徐々に商業の仕事を受け持つようになっていき、農民や手工業はシュードラの人の仕事になっていきました。

4. シュードラ

ヴァルナの下位カーストで、「労働者」と呼ばれています。もともとは奴隷とされた被支配者階級で、バラモン教を学ぶことも許されていませんでした。
売買されるような奴隷ではなく、自分の家族を持ち、自分たちの財産も持っています。のちに、軽視されるような職業にしかつけなくなったシュードラの人々ですが、次第にヴァイシャは売買を、農業や牧畜などの生産はシュードラの人々が行うようになっていきました。
徐々にヴァイシャに近づく人が現れてくる一方、そうでない隷従的な人々は、ヒンドゥー教の社会で不浄とされる仕事に就くようになり、そこから不可触民が生まれ、さらにヴァルナの階級外へと分けられ差別されるようになりました。

しかし、これらのカーストはあくまで「身分」のことをさすもので、経済や政治的階層に比例していないことも多いです。貧しいバラモンもいれば、裕福なシュードラもいるんですよ。

ジャーティについて

「生まれ」「家柄」という意味を持つインドのジャーティと、「血統」という意味のポルトガル語の4種族で構成されているカーストですが、現在では同じように使われており、インドでもカーストやカースト集団と言われています。
しかし、もともとは、カースト集団(ジャーティ)は、カーストにさらにそれぞれの職業を細分化したものを指します。その種類は約3000ほどもあると言われています。
またジャーティは、異なる身分のヴァルナとの結婚を禁じた内婚集団でもあります。稀に、男性が上位であれば認められることもあったそうです。しかし、その逆で、女性が上位の場合は認められませんでした。
職業面では世襲が原則でしたが、働き口に限界があるので、その場合は自分のカーストよりも下の仕事に就くことは許されています。食事の席でも同席することができないような決まりがあるなど、生活の隅々まで規制が作られました。
また、ヒンドゥー教の観念から、上下関係が生まれました。

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Satoko Sumitomo

Satoko Sumitomo

さとりんです。 アメリカのシカゴで生まれ、サウジアラビアで3年間生活していました。 生まれ育ちから海外経験が多かったので、その経験を活かして少しでもみなさんのお役に立てる記事を書いていけたらと思っています。



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