なぜキューバには人種差別がないのか − 日本人が向き合うべきこと

旅をして様々な国籍、様々な人種の人々に出会うと、日本人と同じように世界の人々も一人一人違うということに気づき、「人種のイメージ」はすぐに崩壊します。今回私はキューバを旅して、こうした表面的な人種のイメージだけではなく、自分の奥底にあった偏見や固定観念が吹き飛ぶ経験をしました。

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こんにちは!Compathy Magazineライターの冒険女子アオノトモカです。

「白人はなんとなくカッコ良くて、黒人はなんとなく怖い」。それが、私たち日本人が一般的に描くヨーロッパ系(いわゆる「白人」)とアフリカ系(いわゆる「黒人」)のイメージではないでしょうか。

少なくとも、日本の一般家庭で育った私は子供の頃そう思っていました。しかし、これらはメディアで作られた「人種のイメージ」に過ぎません。日本国内にいるとなかなか他人種と接触する機会がないので、このイメージを信じ込んだままの人も多くいると思います。

旅をして様々な国籍、様々な人種の人々に出会うと、日本人と同じように世界の人々も一人一人違うということに気づき、「人種のイメージ」はすぐに崩壊します。今回私はキューバを旅して、こうした表面的な人種のイメージだけではなく、自分の奥底にあった偏見や固定観念が吹き飛ぶ経験をしました。

キューバでの衝撃

キューバを訪れて私がまず気づいたのは、人種によるグルーピングが人々の中でされていないということ。ヨーロッパ系もアフリカ系も混血系も当たり前のように一緒にいて、お互いを「ブラザー(親友)」と呼び合っていました。道で演奏するバンドも、レストランのウエイターも、タクシーの運転手も、私が見た限りは人種にほぼ偏りがなかったと思います。黒人のお客さんを乗せて自転車タクシーを汗だくで漕ぐ白人ドライバー、という「見慣れない光景」を見て、私は正直驚きました。そしてその瞬間、自分自身の無意識な偏見に気づきました。

アメリカで感じた人種間の隔たり

筆者撮影

筆者撮影

私が以前アメリカの大学に通っていたときも、明らかな人種差別に遭遇することはありませんでした。しかしヨーロッパ系はヨーロッパ系、アフリカ系はアフリカ系、アジア系はアジア系と、学生の中でもなんとなくグループができていたのです。もちろん、人種を越えて友情を築くことは可能です。しかし街全体、州全体、と大きな枠で見てみると、ヨーロッパ系が多く住むエリア、アフリカ系コミュニティが暮らすエリアなど、人種別でかたまる傾向があるのは明白でした。

こうした経験から、私はどこかで「異なる人種が完全にわかり合うのはとても難しいことだ」と思い込んでいたのかもしれません。そのため異なる人種でありながら、お互いを全く同じように扱うキューバ人に大きな衝撃を受けたのです。

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Tomoka Aono

Tomoka Aono

青年海外協力隊現役隊員として、フィリピンの田舎町で断水と停電に耐えながら日々たくましく生きてます。趣味は冒険と寺修行。モットーは「今を生きる」。最近の悩みは日焼けでフィリピン人より黒くなってしまったことです。



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