気持ち悪いけど人気?多くのダイバーたちを魅了しているウバザメ

ウバザメは性格がおとなしく、また人間や船が近寄ってきても意に関さず悠々と泳ぐこともあり、一緒にダイビングできるツアーなども実施されています。イギリス・アイリッシュ海に浮かぶマン島や、5月半ばから6月までは、コーンウォールで見ることができます。

Compathy Magazineライターのヤマガミです。

「ちょっと気持ち悪い見た目ですね…」と、悲しい第一印象を持たれてしまうウバザメ。名前の通りサメの仲間で、ホオジロザメと同じネズミザメ科に属しています。全体のシルエットはホオジロザメと似ているので、遠目に見て間違えられることも多くありますが、その生態は大きく異なっています。

ホオジロザメが獰猛な肉食で、ときに人間を襲うこともあるのに比べ、ウバザメの主食はプランクトンで、海面近くを大きな口を開けながら泳ぎ、海水ごとプランクトンを飲み込んだ後、エラでこしとって食べています。このようにプランクトンを主要な食べ物とするのはサメの仲間では珍しく、他にはジンベエザメとメガマウスなどしかいません。

性格がおとなしく、また人間や船が近寄ってきても意に関さず悠々と泳ぐこともあり、一緒にダイビングできるツアーなども実施されています。イギリス・アイリッシュ海に浮かぶマン島や、5月半ばから6月までは、コーンウォールで見ることができます。

By Greg Skomal / NOAA Fisheries Service [Public domain], via Wikimedia Commons

Photo credit: Greg Skomal / NOAA Fisheries Service [Public domain], via Wikimedia Commons

ウバザメの生態と会える場所は?

ウバザメは社会性を持っており、性別ごとに数匹ほどで群れを作ります。ただ、過去には100匹以上の群れが目撃された事例も! また、その温厚な性格が裏目に出て、乱獲された時期もありました。肉は加工食品に使われ、鰭はフカヒレに、肝臓は油として利用され、現在はその個体数を大きく減らし、一部の地域では保護される対象になっています。

ウバザメは主食がプランクトンなので、それらが多く発生する時期には陸地からそれほど離れていない近海や港にも現れます。また、海面近くで捕食することが多いので、人目につくこともよくあるそうです。しかし逆に、プランクトンの生息数が減ってくる秋から冬にかけてはその姿を見ることがほとんどなくなります。これは、その時期になると深海の底で冬眠するからだと言われています。

近年は漁業などで乱獲されたためか、目撃例はそれほど多くありませんが、2010年には千葉県で定置網に巨大なウバザメがかかったことがニュースになりました。太古からよみがえったかのようなその見た目は多くのダイバーたちを魅了しています。会いたい人は夏期にイギリスのマン島、北アイルランド、スコットランドなどへ行ってみましょう!

ライター:マリアヤマガミ Photo by: Greg Skomal / NOAA Fisheries Service [Public domain], via Wikimedia Commons

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