なぜトイレに2つ便器があるの?イタリアの不思議な設備の正体

Compathy Magazineライターのレティです。
外国人旅行者や留学生は初めて日本の家に入ったとき、驚くことがたくさん! 「玄関で靴を脱ぐの?」「ふとんの中に寝るの?」「スイハンキ、コタツ、ウォシュレットって何?」など…。最初は使い方がわかりませんが、実際に使うとその便利さに感動します。

もちろん、この逆パターンもありえます。海外旅行などで他の国の家に入ってみると、見たことのないものや設備に出くわすこともあります。これらは現地の人にとって、日常生活の一部になっており、いちいち説明してはくれないので、使い方を間違ってしまうことも…。というわけで今回は、イタリアの家でよく見かける不思議な設備をご紹介します。

 

イタリアには便器が2つ?

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筆者撮影

 

「なぜ便器が2つあるの!?」

初めてイタリアのトイレを使う旅行者は、きっとそう思うでしょう。実は、これは便器ではなく「ビデ」です。ビデは肛門、排尿、性器を洗浄するためのもの。用途がわからない旅行者のなかには、ビデを小便のときに使ったり、洗濯で使ったりしてしまう人もいるようです…。

ビデはフランスで発明されたものですが、もうフランスにはあまり存在していません。18世紀前半にフランスの王宮に初めて導入され、ヴェルサイユには100個程度設置されていたそうです。しかしあまり使われていなかったらしく、すぐ処分され、残ったものは売春宿に改めて設置されたとか。

 

ビデがイタリアに登場

ビデがイタリアに登場したのは18世紀後半。ナポリ王国の女王マリーア・カロリーナ・ダスブルゴがフランスからの批判を無視して、カゼルタ王宮に設置してもらったことがきっかけとなり、ビデはイタリアに普及しました。1975年からイタリアのすべての家に設置することが法律で定められています。ビデはヨーロッパのすべての国にあるわけではありません。以前はポルトガル、スペイン、ギリシャにもありましたが、今では家が改修されるときに処分されることも。

 

使い方

ビデには水を溜めて洗うタイプと、上向きの水栓からの水で直接洗浄するタイプの2つがあり、適切なビデソープが使われています。基本的に手で洗うので、ウォシュレットになれている日本の方は、抵抗を感じる人が多いかもしれません。使うか使わないかあなた次第ですが、変わった使い方だけは避けましょう!

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Leti

Leti

南イタリアのバシリカータ州で育ち、7年間ナポリに滞在。22歳の時に来日し、現在日本文学とジェンダーを研究しながら旅ライターをしています。「私たちの頭は丸い。だから思考はいつでもその方向を変える事が出来る」は人生のモットーです。



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