ゲイとレズビアンの祭典「マルディグラ」で感じた『普通』への疑問

こんにちは。Compathy Magazineライターの石渡航平です。

お祭りといえば日本でも全国各地で催され、地域性が豊かに出たものから季節の風物詩になるものまで数多くあります。もちろん、世界にも面白いお祭りがたくさんあります。今回はその中の一つ、オーストラリアの「マルディグラ」というお祭りをご紹介したいと思います。

シドニーのマルディグラとは

オーストラリアのマルディグラとは、ゲイとレズビアンの祭典です。オーストラリアのシドニーにて、2月後半から3月の初旬まで、約3週間開催されます。その際、シドニーの街中にはレインボーの旗がそこら中に立てられ、お祭りらしい雰囲気が街いっぱいに溢れます。

マルディグラの背景

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著者撮影

まず、マルディグラとはフランス語で「肥沃な火曜日」という意味。キリスト教(カトリック)の年中行事に由来する祭りで、アメリカでも行われています。毎年2~3月で「太った火曜日」と呼ばれる日まで開催されますが、アメリカのマルディグラはオーストラリアのマルディグラとは違い、ゲイやレズビアンとは関係のないお祭りになります。

共通する部分としては昔、この「太った火曜日」が終わった後から食事の制限や、肉食の禁止などの季節に入るため、「その前にお祭りをしよう!」というような背景が挙げられます。今は食事の制限などはしないようですが、昔のままお祭りだけが残り、この時期に毎年行われています。

自由すぎるシドニー

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著者撮影

では一体どのようなお祭りなのかと言うと、注目すべきは最後のパレードです。

およそ1万人の人達が煌びやかなコスチュームに身を包み、様々なパフォーマンスをしながらストリートを練り歩きます。中には警官になりきっている人や、バイクに乗った女性などもいて、様々な人達がパフォーマンスをしながら歩く姿は「自由」という言葉がぴったりな素晴らしい光景となっています。

それだけではなく、大きな公園では生バンドの演奏やドッグショー、ボンダイビーチでは仮装ビーチバレー大会、他にも人気DJの集まるパーティー、LGBT(※1)をテーマにしたフィルムフィスティバルなど、シドニー市内で様々なイベントが開催されます。

(※1)女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、そして性転換者・異性装同性愛者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々をまとめて呼称する頭字語である。

差別は可能性を消す

僕がこのお祭りを体感して思ったことは、国籍や人種、ゲイやレズビアン、ストレートの人でわざわざ分ける必要はないということです。人を差別することで自分の視野を狭め、同時に自分の可能性も消してしまっていると思います。

「人間はみんな違っていいんじゃないか?」
「普通って何なのだろうか?」
「むしろこの世に普通の人っているのだろうか?」

このお祭りを通して感じたのは「多様性を認めよう」ということでした。これを身をもって体感したいという気持ちが、旅へ出る理由にもなり、皆さんの中にも偏見や差別を捨てたいと少しでも思っている人がいるならば、僕は旅に出ることが一番の近道になると思っています。皆さんもぜひ一度、シドニーのマルディグラを見に行ってみることをオススメします。

「違う」ことが「普通」でもあるということを自ら感じてみませんか?

(ライター:石渡航平
Photo:Nik More 「Sydney New Year Fireworks

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*Mio Natsume 「何度も訪れたくなる不思議 ~シドニー3泊4日~
*Marina Ogino 「アボリジニに会う!母娘でゆるりケアンズの旅♪
*Usami Takuya 「光の祭典を楽しむ、滞在型シドニー観光



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