【高橋歩インタビュー】(写真付き)第1回 旅で、自分がぶっ壊れるような体験をして、「マジ、なんでもアリだなぁ」って感じたい。

"「何をやってる人なの?」って言われたとき、肩書きをつけると5行くらいになっちゃう。だからもう「そういうの、どうでもよくね?」みたいな意味で「自由人」って言ってる。こういうインタビューとかもあるから、半分シャレというか…。"  "幸せとか自由って、なるものじゃなくて、感じるもの"

<幸せ・自由ってなんですか?>

img10300

Photo: 堀和美

肩書きは「自由人」

(高橋さん/以降:高)俺は、やっていることがたくさんあるから「何をやってる人なの?」って言われたとき、肩書きをつけると5行くらいになっちゃう。だからもう「そういうの、どうでもよくね?」みたいな意味で自由人って言ってる。こういうインタビューとかもあるから、半分シャレというか…。

「幸せ」は感じるもの

(高)よく本にも書いているけど、幸せとか自由って、なるものじゃなくて、感じるものだから、定義とかはない。自由だなって俺が感じたことが自由、みたいな(笑)。「高橋さんにとって幸せや自由とは何ですか?」って言われても、自由とか幸せは感じるものだから、「この条件を満たしたら『自由』」とか、そういうものではない。それよりは「なんか今すげー自由な感じがした」みたいな…。そういうときのことを俺は自由と呼んでいるよ。

自ら選び、「不自由」をなくす

(高)スケジュールも全部自分で組んでいるし、やりたくないことをやる必要はないと思っている。でも、もちろん楽なことだけじゃない。うまくいくことも、いかないこともいっぱいあるけど、それは全員同じだよね。だけど俺は、自分で選んだことしかやってない。だから根本的に、縛られている感じはしないし、「不自由だな」とは感じない生活をしているかな。

自分自身が「壊される旅」

(高)とにかく世界は広い。いろんな生き方がある。それを感じたうえで地元に住むっていうのと、ただ地元しか知らなくて住むっていうことは、明らかに違うよね。どっちが良い悪いではない。だけど自分としては、なるべくいろんなものや生き方を見て、そのうえで自分が最高だなって思える場所で生きていきたいという想いがすごくある。だから旅をして、なるべく自分自身が壊されるようにしてる。もうすでに知っているところを見に行くよりは、なるべく知らないところや頭のおかしいようなところへ行って、自分がぶっ壊れるような体験をして、「マジ、なんでもアリだなぁ」って感じたい。

「自分自身」を見る瞬間に出会える

―(堀江/以降:堀)「自分の常識をどんどん壊していくこと」が旅に対する根本的な欲求なのでしょうか?

(高)やっぱり東京にいると周りに人が寄ってくることもあるし、「高橋歩」でいることで調子に乗っちゃうこともある。そりゃ20歳くらいのときはスーパースターになりたかったけど、今はそういうのじゃない。なるべく常識も実績も通じない世界で「俺がそこにいるだけ」っていう状況をつくる。そこで誰かと友達になれたら素敵じゃん。そういうときのほうが、自分がすごく成長できる。まぁもっと言えばそういう自分のほうが好き。何か力が出るっていうか…。

たとえばケニアで、何族かもよくわからない人と、ペラペラは話せなくても1日過ごして、心が通じ合ったような…。ちょっとギャグを言ったら笑ってくれるみたいなところも含めて、そういうときに「俺を見てる」っていう感じがする。俺はそういう時間が好きなんだよね。ただ、みんながそうということではないから、「そんなこと全然意味ないっすよ!」っていう人も、もちろんいていい。

旅で話しかける理由

沖縄に住んでいた頃、まわりに俺のことなんて知っている人が全然いなくて、漁港でおばあちゃんとかに、なぜかこきつかわれる日もあって。海ブドウの仕上げとかやらされてたりしたんだけど(笑)。なんか、そういうのが好きなんだよ。「家に来なさい!」「えー?」とか言いながら、「この上下関係はなんだろう?」と思うけど(笑)。でも。それが好きだから、旅をしていてもすぐに地元の人に話しかける。「なにやってるの?」って話しかけて、コミュニケーションをとるのが好きかな。なんかそういうときに、自分だなって感じがする。

旅先では「まず感じろ」

(高)たとえばマチュピチュ行ったらまずは写真撮る! みたいな。俺は「まず感じろよ」、と思うんだよね。みんな発表するほうにばかり神経がいきすぎていて…。もちろん撮るのはいいよ、俺も写真撮るし。でも「まずはその場を感じろよ」、人を撮るときも「少なくとも友達になってから撮れよ」と思うね。

下手すりゃマチュピチュで写真撮って、そのまま帰ったりしてんだよ。「マチュピチュ観たか?」みたいな。それはそれで、別にそいつが幸せならいんだけど。ただ感じるほうが後回しになってる。意味は理解できるし、Facebookとかに載せたいのもわかる。それも別に悪いことじゃない。ただ、順番が逆で…。旅人を見てても、撮って発表することに神経がいきすぎてる人もいると思う。わかってやってるんならいいんだけど、もったいないなって、俺は思う。

1 2 »
Yoko Fujie

Yoko Fujie

すき=「飛行機・旅行・自由」。 大学生のときに、初めての国際線で単身オーストラリアへ。半年間、語学留学を経験しました。それから旅行では8カ国、国内は21都道府県に訪れました。 現在は結婚式をつくったり、書くことやWEBメディアに関わる仕事をしています。



関連する旅行カテゴリ

交流 インタビュー

その他のオススメ記事

関連する旅行記事