他人事じゃない。消滅の危機にある世界の5つの言語と、その理由とは

前回「旅先で使いたい!世界の「こんにちは」と「ありがとう」10言語」では、世界の話者人口が多い10言語をご紹介しました。現在、世界には6,000から7,000の言語が存在するとされているのですが、その陰では2,500もの言語が消滅の危機にさらされているといいます。

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Photo Credit: Alex Brown via Compfight cc

消滅の可能性がある言語は、ユネスコによって4種類に分けられており、それぞれ「極めて深刻」「重大な危険」「危険」「脆弱」となっています。この評価、実は日本国内でも下記の8言語が対象となっているのです。

  • 「極めて深刻」アイヌ語
  • 「重大な危険」八重山語、与那国語
  • 「危険」奄美語、八丈語、国後語、宮古語、沖縄語

その数には諸説あるものの、このまま少数話者の言語が衰退していくと、2100年までには現在存在する言語の3分の1、ないし半分程度の数千という数が消滅してしまうとされています。

そこで今回は、世界で消滅の危機に瀕しており「極めて深刻」と判断された5言語をご紹介します。

1.コーンウォール語(イングランド)

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Photo Credit: John Stratford via Compfight cc

コーンウォール語の特徴

  1. コーンウォールとは、イングランド南西端の州のこと
  2. 現在2,000人ほどの話者がいるとされている
  3. グレートブリテン島南西部のコーンウォール地方で発達した、ケルト系の言語

イングランドという土地柄、英語におかされて衰退し続けたのち、実は18世紀に一度話し手を失っているといいます。しかし、その後復活を目指す動きがみられ現在に至っています。発音もスペルも難しく、日本語でいう方言のようなものとはいえ、下記の例のように英語とはかなりの違いがあるようです。

  • こんにちは:Dyha da.
  • ありがとう:Meur rasta.

2.アイヌ語(日本)

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写真:tabitabi parsley「日本の旅 -北海道-

アイヌ語の特徴

  1. 「孤立した言語」と呼ばれる
  2. 主に北海道、樺太、千島で話されていた
  3. 現在は母語として話すことのできる人はわずか数人

日本で最も有名な、消滅の危機のある言語ではないでしょうか。子音の数が極端に少ないなど日本語との共通点は非常に少なく、まったく別の言語として存在しています。

  • こんにちは:Iramkarapte(イランカラプテ)
  • ありがとう:Iyayraykere(イヤイライケレ)

上記を見ても分かるように、表記も発音も日本語とは異なります。

「ニセコ」「札幌」など、今でも北海道の地名にはアイヌ語由来のものが多くあります。他にも「トナカイ」「ハスカップ」「シシャモ」や、女性誌として有名な「nonno(ノンノ)」もアイヌ語の「花」に由来しています。

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Ayako Hayashi

Ayako Hayashi

カジノ好き会社員。あまり休みの多くない社会人のための弾丸旅や、プラス1カ国寄り道などの短期間でもできるおトク旅を求めております。

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