
新しいヒッチハイク!?「BlaBlaCar」でヨーロッパを旅しよう!

青い空と赤土の平野が、だだっ広く広がる荒野に、親指をグッと押し上げる人影。もしくは、手書きで行き先が書かれた紙を掲げ、地平線まで直線を描く道路に立ち、車を待つ。「ヒッチハイク」という言葉を聞くと、こんな光景が浮かびます。ワイルドでカッコイイような漠然としたイメージがあるけれど、実際やるのはちょっと抵抗がある方も多いのでは? 何より「誰も乗せてくれなかったら?」と孤独に襲われるのが何より辛いと聞きます。しかし、ヨーロッパでは新しいヒッチハイクが広がりつつあるのをご存知でしょうか??
ヨーロッパの新しいヒッチハイクの形「BlaBlaCar」
【BlaBlaCar(ブラブラカー)とは?】
http://www.blablacar.com/ 「BlaBlaCar」とは、ヨーロッパ国内を移動する現地の方の車に、事前に連絡をして有料で乗せてもらう、ウェブ上でヒッチハイクのようなことができるサービスです。旅以外の、ビジネスや親戚や友達の家へ行く、ちょっとした移動手段として使っている人も多いようです。ちなみに、名前の「BlaBla」は、「ぺちゃくちゃ(しゃべる)」と訳すことができます。
【BlaBlaCarの使い方】
以前ご紹介した、「Couch Surfing(カウチサーフィン)」や「Airbnb(エアービーアンドビー)」は、宿泊のタイミングを活かして、現地の人と交流ができるサービスですが、「BlaBlaCar」は移動中の時間に注目。それではこのサイト、どのように使うのか、早速見ていきましょう! まずアカウントを作り、ログインをします。アカウントを作る際は、自分の携帯電話の番号が必要です。(日本の携帯でも可。ただし、使うことを前提としているため、海外でプリペイドの携帯を買う場合はそちらの番号を登録しましょう。) そして、Fromの欄に「自分のいる場所」を、Toに「行き先」を入力します。入力ボックスの上にUKとありますが、推奨エリアがイギリスという意味で他のヨーロッパの国でも使えるため心配要りません。
例えば、ベルリンからパリへ移動したい場合、検索すると直近から時系列で、同じ都市間を移動するユーザーが一覧で出ます。
プロフィールはこのようなレイアウトになっています。まず青い番号から順に見ていきましょう。
- ドライバーがユーザーを拾ってくれる場所です。これはGoogleMapで確認することができます。
- ドライバーが下ろしてくれる場所です。自分の目的地と照らして確認しましょう。
- 乗せてくれる日程です。
- 出発時間です。日本よりルーズと言われますが、遅刻厳禁。ドライバーの都合を尊重しましょう。
次に、右サイドの赤い数字です。
- 一人のユーザーが支払う金額です。お金の単位はトップページの右上のタブから変えられます。
- 載せられる人数です。ドライバーの車のキャパによって変化します。
- ドライバーの経験値です。こちらは後ほど詳しくご説明します。
- 禁煙やペットのことに関する注意事項です。一番左の「BlaBla」と書かれたアイコンですが、Blaの数でおしゃべり度合が分かるようになっています。3段階から選択でき、「BlaBlaBla」となると、話すことが大好き!という人です。
- かつてのユーザーからのリファレンスです。5段階から評価ができます。右サイドを下へスクロールすると、リファレンスの詳細が読めます。
③にある経験値ですが、下の図のようにまとめられています。
- メールアドレスが使えるか(送信先不明になっていないか)
- プロフィールは詳細まで記載されているか
- 高評価が多く付いているか
- 使用歴はどれくらいか
以上のことを加味して、4段階で経験値が決められています。「Ambassador」になっている人なら、間違いないということがわかります。 プロフィールを確認したら、Contact Driverから、ドライバーにメッセージを送ります。プロフィールには、車に関する情報(車の写真、車種、色など)も掲載されているため、合流する際は、その情報を頼りにするのがベターです。あとはドライバーとの交渉をして、当日を迎えるのみ!
●「BlaBlaCar」を使う時の注意点
①BlaBlaCarの使用可能エリア 基本的に「BlaBlaCar」のユーザー層はヨーロッパ圏の人々のみだと考えておいたほうが無難です。中には遠出して、トルコ辺りまで足を伸ばす人もいますが、殆どのドライバーが、EU圏内。「BlaBlaCar」は、ヨーロッパ周遊には最適です! ②携帯電話の有無 上記にあげた、「Couch Surfing(カウチサーフィン)」や「Airbnb(エアービーアンドビー)」とは違い、「BlaBlaCar」では携帯電話の番号や、携帯で送受信できるSMS(短いメール)でやりとりをするケースが多いです。ドライバーにメッセージを送る際も、番号が必要になりますし、メッセージ送信の確認メールが携帯に届きます。そのため、ヨーロッパ圏の携帯を持っていることが望ましいです。海外で使える携帯に関してはこちら。